①分布等：本州(東北中西部以南）、四国、九州、沖縄 の伐採跡地や崩壊地、林縁など明るいところに自生する落葉高木。雌雄異株。高さ15mに達する。樹皮は暗灰色で縦に細いわ割れ目ができる。 ②分類：広葉樹（直立性）-単葉-不分裂葉-互生-きょ歯なし-下面に毛か鱗片がある-落葉性（図21）。 　　　　広葉樹（直立性）-単葉-分裂葉-互生-きょ歯なし（図11）。 ③葉は互生し、葉身の長さ 7～20、幅 5～14cmの卵形～広卵形。葉縁は全縁で、やや波打つ（幼木では浅く３裂する場合が多く、しばしば波状のきょ歯がある。）。葉先は鋭く尖り、葉柄は赤褐色で、10～25ｃｍ。また、葉の基部には1対の密腺がある。 ④葉は３行脈が目立ち、表面は明るい緑色または黄緑色、裏面は淡黄緑色で、両面とも星状毛があるが、葉脈上に多い。裏面には黄色の小さい腺点が密にある。新葉は紅色で星状毛で覆われているが、しだいに少なくなる。 ⑤花期は6～7月。雌雄異株。枝先に淡黄色の長さ7～20ｃｍの円錐花序を出す。雄花は苞のわきに数個ずつつき、萼は淡黄色で3～4裂する。雌花は苞のわきに1個ずつつき、萼は2～3裂する。果実は蒴果。直径約0.8ｃｍの三角状偏球形で、表面にやわらかい棘状の突起が密生し、9～10月に褐色に熟す。熟すと3～4裂し、黒い種子を3～4個出す。 ⑥名前の由来：新葉が赤く、カシワと同じように葉に食物をのせるのに使ったことから。

葉表	葉裏
葉表拡大	葉裏拡大
分裂葉	雄花（雄株）
雌花（雌株）	若い実
実（裂開中）	近影
全影	幹