アメリカディゴ(マメ科ディゴ属)
①分布等:本州(関東南部以西)、四国、九州、沖縄 で庭木として植栽。南アメリカ原産の落葉低木~小高木。高さ2~10mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-複葉-3出・掌状複葉-落葉性(図5)。
③葉は3出複葉で互生する。葉は大きく、葉柄とともに15~20cm。葉柄は5~8cmで根元がふくらむ。小葉は、長さ 8~11cm、幅 3~6cmの卵状楕円形。縁は全縁。先端は鈍く尖り、基部は円い。小葉柄は長さ1cmほどで葉軸よりやや太い
④質はやや厚く、表面は濃緑色で光沢がありすべすべした触感がある。裏面は白色を帯びる枝や葉柄にトゲがある。
⑤花期は6~9月。枝の先端から長さ30~40cmの総状花序をだし、朱紅色~暗紅色の大型の蝶形花を下向きに咲かせる。果実は長さ10~15cm、幅1~2cmの豆果で、9~10月に熟す。
⑥類似種:小葉が卵形で幅広く、枝先が下垂しないものを<マルバディゴ>といい、一般にはこれがアメリカディゴとして栽培されている。
⑦名前の由来:不明。
⑧花が紅色で美しく、煙害、潮風、病害虫に強く、やせ地でもよく育つので、生命力に満ちあふれる樹木として、日本でも街路樹や庭木として植えられている。「アルゼンチンの国花」、「鹿児島県の木」。
小葉表 小葉裏
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近影 全影
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