①分布等:公園樹、庭木等として植栽。北米東南部原産のつる性落葉樹。葉柄と対生する巻きひげの先にある吸盤で吸着して伸び、長さ15mにもなる。樹皮は灰黒褐色で、薄く剥げる。 ②分類:広葉樹(つる性)-複葉(図1)。 ③葉は互生で、5枚の小葉からなる掌状複葉。葉柄は長く4~10cmで、基部がやや太くなり、湾曲してつるにつく。小葉は、頂小葉が最も大きく、小葉身の長さ 6~12cm、幅 3~6cmの倒披針形~倒卵形。小葉柄は0.5~2.5cm。先端は尖り、基部は楔形。縁は上半部に粗いきょ歯がある。 ④小葉の表面は濃緑色で光沢があり、裏面は淡緑色で白味を帯び、両面ともに無毛。裏面の葉脈は緑色で細脈までよく見える。小葉柄は下部が赤味を帯び、葉柄は赤紫色で上面に溝があり、無毛。若い枝は赤褐色を帯び、無毛で、4稜がある。 ⑤花期は7~8月。葉と対生して大きな集散花序をだし、直径約0.5cmで淡緑色の小さい5弁花を多数つける。花弁は舟形で、平開し、のち反曲する。雄しべは4~5個、雌しべは1個。果実は液果。直径約0.7cmの球形で、白粉を帯びて柴黒色に熟す。 ⑥名前の由来:アメリカに産するツタである。 |
小葉表 | 小葉裏 | |
小葉の表拡大 | 小葉の表拡大2 | |
小葉の裏拡大 | 枝 | |
花序 | 花 | |
近影 | ||