①分布等:本州以南の各地で庭園、公園などに植栽。アメリカ中南部原産のツル性落葉樹。枝の節部から付着根を出して他の樹木や壁面などを這い登る。 ②分類:広葉樹(つる性)-複葉(図1)。 ③葉は長さ 20~45cmの1回奇数羽状複葉で対生する。小葉は2~6対。小葉身は 長さ4~7cm、幅2~4cmの広卵形~楕円形。側脈は5~7対。小葉の先端は長く伸びて鋭く尖り、基部は楔形。葉縁に不揃いの粗いきょ歯がある。 ④表面は濃緑色で光沢があり、無毛。裏面は灰緑色で、葉脈上に開出毛が密生する。葉軸と葉柄には稜がある。 ⑤花期は7~8月。枝の先端に短い集散花序を上向きにだし、濃い橙赤色の花を固まって多数つける。花冠は長さ7~9cm、直径3~4cmののトランペット形で、先端は5裂し反り返る。萼は花と同色の濃い橙赤色。園芸品種が多く、花の色には変異がある。果実は蒴果。長さ7~15cmの長楕円形で、垂れ下がる。 ⑥類似種:「ノウゼンカズラ」に似るが、ノウゼンカズラは、*小葉が2~4対と少なく、*小葉は本種より大きく、*葉は両面とも無毛であること、*花は本種より色が薄く花筒が短いこと、*萼の色が緑色である点で区別する。 ⑦名前の由来:アメリカ原産のノウゼンカズラの意。 |
葉表 | 葉裏 | |
葉表裏大 | 花 | |
近影 | 遠景 | |
ノウゼンカズラの花 | ||