ブルーベリー(ツツジ科スノキ属)
①分布等:食用として各地で栽培または、庭木として植栽。ブルーベリーはツツジ科スノキ属のうち、北アメリカ東部の沼沢地に野生する種から改良されたとされる複系統の園芸品種の総称。日本で栽培されているのは主にハイブッシュ系とラビットアイ系。前者は寒地系のもので北海道や長野県で栽培され、後者は暖地系のもので西日本で栽培されている。落葉低木で高さ1.5~3mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-互生-きょ歯なし-下面は毛がない-側脈は明瞭-落葉性(図24)。
③葉は互生する。葉身は、長さ 3~7cm、幅 1.5~3.5cmの楕円形~広楕円形。葉柄は0.1~0.3cm。縁は全縁(品種によっては微細なきょ歯がある)。先端は尖り中央部に小突起がある。基部は楔形。葉脈は表面で少し凹み裏面に隆起する。
④葉はやや厚く硬い質感がある。表面はやや明るい緑色、裏面は白味を帯びた淡緑色で、両面とも無毛。
葉裏の主脈上には小突起がある(指で撫でてみるとよくわかる)。葉柄と若い枝は淡緑色で、ときに赤みを帯び、無毛または少し毛がある。
⑤花期は4~6月。前年枝の先端部の葉腋から総状花序をだし、白色または淡桃色の花を5~15個、下向きにつける。花冠は長さ0.6~0.8cmの鐘形で先端は浅く5裂し、裂片は反り返る。果実は液果。直径約1cmの偏球形で、7~8月に黄緑色から紫黒色に熟す。果実は適当な酸味と甘みがあり、生食できるほか、ジャムやゼリー、パイなどの洋菓子の原料とされる。
⑥名前の由来:英名の「Blueberry」をそのまま使ったもの。「 Blue(ブルー)」は青色で、「berry(ベリー)」は液果のことで、青い食用になる果実をつけることから。
⑦ブルーベリーは、日本では、含有するアントシアニンの薬効により「目の疲れや近視に効く」とされている。<ビルベリー>は、ツツジ科スノキ属で、北欧に野生しており、ブルベリーの1種であるが、アントシアニンの含有量は他の一般的なブルーベリーより際立って多いという説がある。
葉表 葉裏
葉表拡大 葉表拡大2
葉裏拡大
近影 全影
ビルベリーの実  
 
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