エニシダ(マメ科エニシダ属)
①分布等:北海道、本州、四国、九州 で植栽。ヨーロッパ原産の落葉低木。江戸時代に渡来。幹は直立するが、上部で多数に分岐し、しばしば垂れる。高さ1~3mになり、長く伸びた枝に小さな葉がつくのが特徴
②分類:広葉樹(直立性)-複葉-3出・掌状複葉-落葉性(図5)。
③葉は3出複葉または単葉で互生し、小葉は長さ 1~1.5cm、幅 0.3~0.5cmの倒卵状楕円形または長楕円形。小葉柄は 0.1~0.15cm。葉縁は全縁で、先端は尖り、基部は楔形。側脈は不明瞭
④小葉の表面は濃緑色、裏面は淡緑色で、両面とも微毛がある。若い枝は濃緑色で5稜があり、はじめ毛があるが、のち無毛。
⑤花期は5~6月。前年度の葉腋に長さ約2cmで黄色の蝶形花を1個ずつ付ける。旗弁は反り返る。果実は扁平な豆果。長さ4~5cmで、7~8月に黒褐色に熟す。
⑥類似種:エニシダと同じ3出複葉で黄色の蝶形花をつける<キバナフジ(キングサリ)>がある。ヨーロッパ中南部原産の落葉低木で、庭木や公園樹として、やや稀に植栽。葉は3出複葉で互生し、5~6月に長さ20~30cmの円柱状の総状花序をだし、黄色の蝶形花を多数つける。
⑦名前の由来:オランダ語のヒトツバエニシダ属 (Genista) の英語読み「ジェニスタ」がなまったものとされているが、確証はない。
葉表 葉裏
葉裏拡大
キングサリの花  
 
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