ギンバイカ(フトモモ科ギンバイカ属) (別名:ギンコウバイ、イワイノキ、マートル)
①分布等:庭木などとして植栽。中近東、地中海沿岸原産の常緑低木。幹は株立ちし、多数の枝を分岐し、高さ2~3mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-対生-きょ歯なし-常緑性(図14)。
③葉は十字対生(稀に3輪生)し、葉身は 長さ 2~4cm、幅 1~2cmの卵形~披針形。葉柄は0.1~0.2cm。葉脈はほとんど見えず。先端は鋭く尖り、基部は楔形。縁は全縁。
薄い革質で、表面は深緑色で光沢があり、裏面は明緑色でm両面とも無毛、無数の油点がある(葉を透かすと見える)。葉柄は緑色で、ときに赤味を帯びる若い枝は淡褐色で無毛、稜がある
⑤花期は5~7月。雌雄同株。葉腋から長い花柄を伸ばし、直径約2cmの白い花を1個、上向きにつける。花冠と萼片は各5個。雄しべは多数で花弁から突き出て目立つ。葉を傷つけると強い芳香がある。果実は液果。直径約1.3cmの球形で、9~10月に黒青色に熟す。果肉には芳香があり、甘く生食できる。
⑥名前の由来:「銀梅花」の意で、梅の花に似た白色の花を銀色と見立てた。「ギンコウバイ」は「銀香梅」の意で、梅の花に似た白色の花を咲かせ、葉や実に芳香があることから。「イワイノキ」は「祝いの木」の意で、ヨーロッパでは結婚式の花輪に使用することから。「マートル」は属名の「Myrtus」に由来する英名「Myrtle(マートル)」である。
葉表 葉裏
葉表拡大 葉表拡大2
葉裏拡大
花2
若い実
近影 全影
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