ハゴロモジャスミン(モクセイ科ソケイ属)
①分布等:生垣などとして植栽。中国雲南省原産のつる性常緑樹。長さ1~3mになる。
②分類:広葉樹(つる性)-複葉(図1)
③葉は、長さ10~20cmの1回奇数羽状複葉で対生する。小葉は2~3対。頂小葉が一番大きく、小葉身は 長さ3~8cm、幅1~2cmの狭卵形。小葉柄は0.2~0.4cm。小葉の先端は細長く尖り、基部は広い楔形または浅い心臓形。葉縁は全縁で大きく波打ち、3行脈が目立つ葉柄の基部は枝を抱く
④葉は薄い草質で、表面は濃緑色で無毛、裏面は灰緑色で脈腋に毛がある。 葉柄及び葉軸の上面には溝がある。
⑤花期は3~4月。枝先から総状花序をだし、30~40個の白い花をつける。花はロート状で、直径約1cm。先端は5裂し、むせかえるような芳香を出す。花は内側が白色で外側が淡いピンク色になり、つぼみの状態では全体が淡いピンク色で光沢があり可愛い。
⑥類似種:同属の「ソケイ」は、1回奇数羽状複葉のつるで対生する点で似ているが、見分け方は「類似種の見分け方」参照。
⑦名前の由来:ジャスミンの1種で、花が株を覆うように咲く姿が、天女が羽衣を纏ったように見えることから命名されたとされてるが、ハゴロモジャスミンは通称である。正式な和名はなく、学名では「ヤスミナム・ポリアンツム」である。
⑧ジャスミンティーに利用されるのは<マツリカ〔Jasminum sambac〕>で、同じ仲間ではあるが、ハゴロモジャスミンとは別種である。
葉表 小葉表
小葉裏 小葉表拡大
小葉表拡大
近影 全影
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