①分布等:西日本各地で植栽。中国大陸、台湾、インドシナ原産の常緑低木。よく分岐して横に広がり、高さ0.5~1.5mになる。 ②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-対生-きょ歯なし-常緑性(図14)。 ③葉は対生し、葉身は 長さ 0.7~3cm、幅 0.4~0.7cmの菱形。葉柄はほぼ無し。葉の先端は鈍く尖り中央は短い針状となり、基部は広い楔形。葉縁は全縁。 ④質はやや厚く、葉の表面は濃緑色で光沢があり、裏面は粉白緑色。両面とも無毛。托葉は深く3裂し、長さ1~1.5mmの3本の針状となる。若い枝葉は黒紫色で短毛がある。 ⑤花期は5~7月。短枝の先に白色の花を1~2個つける。花冠は長さ約1.5cmのロート状で、先端は5裂し、各裂片の先は3浅裂する。果実は倒卵形で宿存する萼を含めて長さ0.4~0.5cm。日本では通常は結実しいない。 ⑥類似種:葉に黄白色の斑が入るものがあり<フイリハクチョウゲ>という。 ⑦名前の由来:「白丁花」の意で、本種の花がフトモモ科のチョウジ(丁字)に似た白い花をつけることから。 |
葉表 | 葉裏 | |
葉裏拡大 | 花 | |
近影 | 全影(人工樹形) | |
フイリハクチョウゲ(花と枝) | ||