①分布等：本州（山口・島根県）、四国、九州、沖縄 の海岸地に自生する落葉小高木。雌雄異株。幹は叢生して群落を作り、高さ７ｍほどになる。樹皮は紫褐色～濃褐色で平滑。 ②分類：広葉樹（直立性）-単葉-不分裂葉-互生-きょ歯なし-下面に毛か鱗片がある-常緑性（図20）。 ③葉は枝の上部に集まって輪生状に互生する。葉身は、長さ 7～15ｃｍ、幅 2～5ｃｍの長楕円形。葉柄は1.5～4ｃｍ。側脈は8～12対。先端は円く尖り、基部は広い楔形。縁は全縁で裏面に反り返る。 ④葉質は厚い革質。葉の表面は暗緑色で無毛、光沢があり、縁は灰色の隈取りがある。裏面は黄褐色で綿毛が密生し、葉脈が著しく隆起する。葉柄と若い枝には黄褐色の綿毛が密生する。 ⑤花期は10～11月。雌雄異株。葉腋からでる短枝に散形花序を2～4個叢生し、各花序に黄白色の小さい5～6個集まってつける。果実は液果。長さ約1.5ｃｍの長楕円形で、翌年の6月に黒紫色に熟す。基部は杯状に膨らんだ果床に包まれる。 ⑥名前の由来：「浜琵琶」の意で、海岸に生えて葉がビワに似ていることから。

葉表	葉裏
葉表拡大	葉裏拡大
葉裏拡大２	枝
花芽	雄花序
雌花序	若い実
若い実２	実
近影	近影２