ハマゴウ(シソ科ハマゴウ属)
①分布等:本州、四国、九州、沖縄 の海岸の砂地に自生する落葉小低木。枝は砂地の上を這い、斜上して、高さ30~60cmになる。よく群生する。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-対生-きょ歯なし-落葉性(図15)。
③葉は対生し、葉身は、長さ 3~6cm、幅 2~4cmの広卵形~楕円形。葉柄は0.5~1cm。側脈は4~6対。全縁で、先端は円く、基部は広い楔形または円形
④葉は洋紙質で、表面は淡緑色、裏面は銀白色で、両面に微毛が密生する。枝は4稜があり、若い枝には灰白色の微毛が密生する。全体にユーカリの葉に似た芳香がある。
⑤花期は7~9月。枝先に長さ4~12cmの円錐花序を直立してだし、淡青紫色の小さい花を多数つける。花冠は長さ1.3~1.6cmのロート状の唇形で先端は5裂する。裂片の下側の1個が大きい。果実は核果。直径0.6~0.9cmの球形で、下半分が不規則に裂けた萼に包まれる。
⑥名前の由来:浜を這っているように見えるので、古来「浜這(はまほう)」とよばれていたのがハマゴウに転じたとの説がある。
本種は、旧分類では「クマツヅラ科」とされていた
葉表 葉裏
葉表拡大 葉裏拡大
花2
若い実
近影 近影2
近影3 全影(砂浜に広がって群生 
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