①分布等：本州、四国、九州 で植栽。中国～ヒマラヤ・台湾原産の常緑低木。幹は株立ちし、ほとんど分岐しないで、高さ1～3ｍになる。樹皮はコルク質で灰黒色を帯び、縦に裂ける。 ②分類：広葉樹（直立性）-複葉-1回羽状複葉-互生-きょ歯あり（図8）。 ③葉は長さ30～40ｃｍの奇数羽状複葉で、枝の先端に集まって互生する。小葉は5～9対。小葉身は 長さ 4～10ｃｍ、幅 3～6ｃｍの卵状披針形。葉柄はない。小葉の先端は針状に鋭く尖り、基部はゆがんだ切形～浅い心臓形。基部から掌状脈がでる。葉縁には刺状に鋭く尖ったきょ歯がまばらにあり、触れると痛い。 ④葉は革質で厚くて硬い。表面は濃緑色で光沢があり、裏面は黄緑色で、両面とも無毛。 ⑤花期は3～4月。枝先に長さ10～15ｃｍで先端が垂れ下がる総状花序をだし、黄色の小花を多数つける。花冠は直径約0.5ｃｍで４裂する。 果実は液果。直径0.7～1ｃｍの楕円状球形で、6～7月に表面が粉白色を帯びて黒紫色に熟す。 ⑥名前の由来：「ヒイラギ南天」の意で、ナンテンの類で、きょ歯のある葉がヒイラギに似ているから。 ※本種は、旧分類では「ヒイラギナンテン属」とされていた。

小葉表	小葉裏
花	実
実	近影
全影