ヒノキバヤドリギ (ビャクダン科ヒノキバヤドリギ属)
①分布等:本州(関東地方以西)、四国、九州 、沖縄 で、ツバキ科・モチノキ科・モクセイ科などの常緑広葉樹に寄生する半寄生性の常緑小低木。雌雄同株。枝は二又または三叉状に分岐し、高さ 10~20cmになる。枝には葉緑素があり、光合成をするので、全くの寄生植物ではない。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-対生-きょ歯なし-常緑性(図14)。
葉は退化し、微小な鱗片状突起となり、節の箇所で対生または輪生する。枝はやや扁平、緑色で無毛節がくびれており、節間は0.2~2cmで多数に分岐する。古くなると両側に翼状に広がる。
④花期は春から秋。雌雄同株。枝の節の部分に直径0.1cm以下の小さい緑色の花を数個つける。果実は液果。直径約0.2cmの球形で橙黄色に熟す。
⑤名前の由来:「ヒノキバ」は、細かく分岐した枝をヒノキの葉に喩えたもの。「ヤドリギ」は他の木に寄生し、それから養分を摂って生活することから。
本種は、旧分類では「ヤドリギ科」とされていた
拡大
退化した葉 近影
全影
全影2(ツバキに寄生)  
 
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