フサアカシア(別名:ミモザ) (マメ科アカシア属)
①分布等:本州(関東南部以西)、四国、九州、沖縄 で植栽。オーストラリア原産の常緑高木。幹は直立し、分岐し、高さ10~15mになる。樹皮は淡緑褐色。
②分類:広葉樹(直立性)-複葉-2・3回羽状複葉(図9)。
③葉は 長さ 10~18cmの2回偶数羽状複葉で、互生する。長さ 約3cmの羽片が 10~20対つき、各羽片には、小葉が30~40対つく。
④小葉は長さ 約0.5cmの線形で、表面は深緑色、裏面は銀白色で、両面とも青緑色の細かい毛で覆われる葉軸の上面の羽片の付け根に丸い腺体が1個ある。
⑤花期は2~3月。枝先に総状花序をだし、鮮やかな濃黄色の花が30個以上集まった頭状花序を多数つける。花には芳香がある。果実は豆果。長さ8~10cm、幅約1cmの扁平な鞘状、濃褐色で無毛。
⑥名前の由来:「アカシア」はギリシア語の akis (突起,矢じりや釣針のかかりの意) に、「フサ」は花がふわふわとした球状になっている姿に,それぞれ由来しているとされている。
別名の「ミモザ」は、本来はマメ科オジギソウ属の総称であるが、フサアカシアの葉がオジギソウの葉に酷似していることから誤用され、日本ではマメ科アカシア属の花を呼ぶ名としてのみ使われている。欧米ではフサアカシアのことをさすが、日本では、ミモザといえば、フサアカシアとギンヨウアカシアを指す。
葉表 葉裏
葉表拡大 葉裏拡大
花序
近影 近影2
全影
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