フヨウ(アオイ科フヨウ属)
①分布等:本州(中部以西)、四国、九州、沖縄 で植栽。中国大陸原産の落葉低~中木。株立ち状となり、高さ1~4mになる。庭に植える夏の花木の代表的なもの。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-分裂葉-互生-きょ歯あり(図12)。
③葉は互生し、葉身は、長さ・幅とも 10~20cmの五角形。葉柄は長く 5~12cm。通常浅く3~7裂する先端は鈍く尖り、基部は心臓形。基部から5~7の掌状脈が出る。葉縁には鈍いきょ歯がある。
表面は緑色、裏面は淡緑色で、両面と葉柄に灰白色の星状毛と腺毛が密生してる。
⑤花期は7~10月。枝の上部の葉腋に淡紅色または白色の花を付ける。直径は10~14cmで、朝咲いて夕方にはしぼんでしまう1日花である。果実は蒴果。直径約2.5㎝の球形で、表面には長毛と星状毛が生える。10月~11月に淡褐色に熟し、5裂する。
⑥類似種:同属の「ムクゲ」に似るが、違いは「類似種の見分け方」参照。花が八重咲きで大きく、花の色が白からピンク色に変わる品種を「スイフヨウ」という。開花直後の花は白色であるが、時間が経つにつれ次第に赤くなるのを、酒を飲んで顔が赤くなるのに譬えたて名付けた。
⑦名前の由来:漢名の「木芙蓉」を略したもの。
葉表 葉裏
葉表拡大 葉裏拡大
花2
近影 全影
スイフヨウの花  
 
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