①分布等:花壇や庭園木として栽培。鉢花として温室内で栽培されることが多い。中央アメリカ及び南アメリカの熱帯雨原産のつる性常緑樹。枝の棘で他物に絡んで登り、高さ2~5mになる。樹皮は暗褐色で、縦に多数の割れ目が入る。ブーゲンビレアは、イカダカズラ、テリハイカダカズラ、他の種間交配による多くの栽培品種の総称として用いられることが多い。 ②分類:広葉樹(つる性)-単葉-互生-きょ歯なし(図3)。 ③葉は互生し、葉身は 長さ 4~8cm、幅 2~4cmの楕円状披針形~卵形。葉柄は1~2cm。葉縁は全縁。先端はやや尾状に伸びて尖り、基部は円形~楔形。 ④葉質は薄い革質。表面は濃緑色で微毛があるか無毛。裏面は淡黄緑色で毛が密生する。若い枝は淡緑褐色で無毛、葉腋からやや湾曲した棘が下向きにでる。 ⑤花期は春~秋であるが暖地では冬も。花序は3個(または6個)の花の集まりで、外側に3個の苞がつき、これが一見鮮やかな花のように見える。苞の色は品種により、赤から白まで変化に富み、ピンクやマゼンタ、紫、橙、黄のものもある。本当の花は白色で3個あり、苞の主脈の途中からでる。果実は付かない。 ⑥名前の由来:「筏蔓」の意で、つる性の低木の姿が「筏(いかだ)」のように見えたことから。別名の「ブーゲンビレア」は、1768年にブラジルでこの木を見つけたフランス人の探検家ブーガンヴィユに由来する。 |
葉表 | 葉裏 | |
葉裏拡大 | 枝 | |
花 | 近影 | |
近影2 | 幹 | |