キウイフルーツ(マタタビ科マタタビ属) (別名;キウイ、オニマタタビ、シナサルナシ)
①分布等:各地で栽培。中国原産のオニマタタビをニュージーランドで品種改良したつる性の落葉樹。雌雄異株。つるは10数mになる。多くの栽培品種がある。
②分類:広葉樹(つる性)-単葉-互生-きょ歯あり(図4)。
③葉は互生し、葉身の長さ.10~15cmの円形または広卵形。葉柄は 3~10cm。側脈は5~8対。葉の先端は、尖るものから、やや凹んで軍配形となり中央が小さく尖るものまで変異が大きい。基部は心臓形。葉縁には棘状のきょ歯がある。葉脈は表面で凹み裏面に隆起し、表面の小ジワが目立つ。側脈は分枝も含めてすべて葉縁に達し、突き出てきょ歯となる
④葉の質は分厚く、ごわごわした触感がある。葉の表面は暗緑色で無毛。裏面は灰白緑色で剛毛があり、脈上に特に多い。葉柄は赤褐色で同じ色の剛毛が密生し、葉柄の基部の枝が隆起し冬芽を包む(隠芽という)。若い枝は緑色、2年枝は暗褐色で、褐色の開出毛が密生する。髄は梯子状。
⑤花期は5~6月。雌雄異株。葉腋に直径3~4cmの白い花を下向きにつける。果実は液果。長さ3~5cm(改良種では約8cm)の卵型で表面に褐色の粗毛が密生し、11月に暗茶褐色に熟す。果肉は鮮やかな緑色で、甘味と酸味が程よく調和し、多汁で生食に適す。
⑥類似種:同属の「マタタビ」、「サルナシ」、「シマサルナシ」に似るが、見分け方は「類似種の見分け方」参照。
⑦名前の由来:茶色の毛で覆われた果実がニュージランドの国鳥であるキウイバードの外観と似ていることから命名されたという説、ニュージーランド人を指す「キウイ」から来たとする説などがある。
葉表 葉裏
葉表拡大 葉表拡大2
葉表拡大3 葉裏拡大
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