マメガキ(別名:ブドウガキ) (カキノキ科カキノキ属)
①分布等:各地で植栽、野生化しているものもある。中国原産の落葉高木。雌雄異株。高さ10~12mになり、大きいものは30mに達するものもある。樹皮は暗灰色で、短冊状に不規則に裂ける。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-互生-きょ歯なし-下面に毛か鱗片がある-落葉性(図21)。
③葉は互生し、葉身の長さ 4~14cm、幅 4~6cmの楕円形。葉柄は0.5~1.5cm。側脈は6~8対。全縁で、葉先は尾状に伸びて鋭く尖り、基部は楔形。
④葉の表面は濃緑色で光沢があり、毛は主脈上にわずかにある。裏面は灰白色で、全面にまたは葉脈上にやや曲がった開出毛がある。若い枝は黄灰色の伏毛があるが、のち無毛。
⑤花期は6月。雌雄異株。雄花は葉腋に1~3個つけ、雄しべが16個ある。雌花は葉腋に下向きに1個つけ、退化した雄しべ8個と雌しべが1個ある。果実は液果。直径1~2cmの球形で、10~11月に黄色に熟す。霜にあうと黒紫色となり、甘味がまして美味となる。
⑥名前の由来:果実が豆のように小さいことから。別名の「ブドウガキ」は、果実が霜に当たると黒紫色になりブドウに似ることから。
葉表 葉裏
葉表拡大 葉表拡大2
葉裏拡大  
 
inserted by FC2 system