①分布等:稀に公園樹として植栽。オーストラリア原産の常緑高木。幹は直立し、高さ10~15mになる。樹皮は暗褐色で、縦に割れ目がある。 ②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-互生-きょ歯なし-下面に毛がない-側脈は不明瞭(図22)。 広葉樹(直立性)-複葉-1回羽状複葉-互生-きょ歯なし(図7)。 ③葉は成木と幼木では著しく異なり、幼木では1回羽状複葉、成木では葉柄が面状になった偽葉となる。 *成木の偽葉(以降「葉」と仮称する)は、葉身が 長さ 10~13cm、幅 0.7~2.5cmの長楕円形。葉の形は変異が大きく、最大幅の位置はさまざまである。葉先は鋭く尖り、基部は葉柄に流れる。葉縁は全縁。 ④葉は厚い革質。表裏の区別がなく、灰緑色で、ナギの葉のように、3~6本の平行脈がある。 ⑤花期は3~4月。葉腋から花梗を伸ばして球状花序をつけ、淡いクリーム色の花を多数つける。 ⑥類似種:同属の<ソウシジュ(タイワンアカシア)>は、フィリピン、台湾の原産で、九州南部や沖縄で公園樹、街路樹などとして広く植栽されている。本種と同じように葉柄が偽葉となる点でよく似ているが、ソウシジュは偽葉の幅が0.6~0.8cmと狭く、花の色が濃い黄色であるので容易に見分けることができる。ソウシジュは「相思樹」の意で、語源は「鴛鴦(えんおう)の契り」に由来するという。 ⑦名前の由来:学名の「Acacia meranoxylon」に由来。別名の「ブラックウッド」は、本種の英名。 |
葉表 | 葉裏 | |
葉表拡大 | 葉表拡大2 | |
葉裏拡大 | 花 | |
近影 | 近影2 | |
全影 | 幹 | |