モッコウバラ(バラ科バラ属)
①分布等:各地で庭木として植栽。中國中南部原産のつる性常緑低木。枝はよく分岐し、垂れ下がる傾向があり、長さ約8mにもなる。棘がないのが特徴である
②分類:広葉樹(つる性)-複葉(図1)。
③葉は長さ5~9cmの奇数羽状複葉で互生する。小葉は少なく1~2対。葉柄は2~4cm。小葉身は 長さ3~5cm の楕円形~長楕円形。小葉柄はほとんどない。葉先は尖り、基部は楔形。葉縁には細かいきょ歯があり、きょ歯の先端は尖った赤い腺となる。
④表面は暗緑色で光沢があり無毛。裏面は淡緑色で光沢があり、葉軸、葉柄、葉脈に軟毛がある。若い枝は緑色、2年枝は茶褐色で、無毛。
⑤花期は4~5月。枝先に散房花序をだし、直径約2cmで淡黄色~黄色または白色の八重咲の花を多数つける。花が白いものは芳香があるが、淡黄色~黄色のものは匂わないか香りが薄い。果実は結実しない。
⑥類似種:多くの園芸品種がり、花が黄色のものを<キモッコウ>、白色のものを<シロモッコウ>といい、それぞれに一重咲きと八重咲きのものがある。一般的にモッコウバラという場合は、黄色の八重咲の品種を指す。
⑦名前の由来:「木香バラ」の意で、香りがよいバラを意味する。「モッコウ」は漢名の「木香」を音読みしたもの。別名の「シロモッコウ」、「キモッコウ」は花の色による。
葉表 葉裏
葉裏拡大 小葉表
小葉裏 小葉表拡大
小葉表拡大2 小葉裏拡大
近影 全影
シロモッコウの花  
 
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