①分布等:庭園木として稀に植栽。中国南部~台湾原産のつる性常緑樹。 ②分類:広葉樹(直立性)-複葉-1回羽状複葉-互生-きょ歯なし(図7)。 ③葉は長さ 10~20cmの奇数羽状複葉で互生する。小葉は2~4対。小葉の葉身は、長さ 3~9cm、幅 1.5~5cm の長楕円形。小葉柄は0.2~0.5cm。側脈は4~6対。小葉の先端は急に突出し先はすこし窪む。基部は左右不対称の楔形。全縁で大きく波打つ。 ④質は厚くやや硬い質感がある革質。表面は濃緑色で無毛。裏面は帯黄緑色で伏毛が散生する。葉脈は表面でくぼみ裏面では細脈まで隆起する。小葉には長さ約0.2cmで鎌形の小託葉があり、葉にはやや大きい同様の托葉がある。若い枝は明るい褐色でこぶ状に隆起する皮目が多い。 ⑤花期は7~9月。枝先に総状花序または円錐花序を上に伸ばし、暗紫色から紅紫色に変化する蝶形花を上向きにつける。果実は莢果。長さ0.9~1.2cm、幅約1.2cmの扁平な鞘状で暗緑色から黒褐色に熟す。 ⑥名前の由来:「紫夏藤」の意で、フジに似ていいて、夏に紫色の花が咲くことから。 |
小葉表 | 小葉裏 | |
小葉表拡大 | 小葉表拡大2(小托葉) | |
小葉裏拡大 | 枝 | |
花序 | 近影 | |
全影 | ||