①分布等:本州(紀伊半島、山口県)、四国、九州、沖縄 の山地に自生する常緑高木。雌雄異株。幹は直立し、よく分岐し、高さ15~20mになる。樹皮は紫褐色で平滑、ところどころ大きく剥がれ、痕は紅黄色になる。
②分類:針葉樹-特殊葉(図40)。
③葉は十字対生するが、横に伸びる枝では、節ごとに90度づつ葉がねじれるので2列対生にみえる。葉身は 長さ 4~6cm、幅 1~3cmの長楕円状披針形~卵状長楕円形。全縁で、先端は鈍く尖り、基部は楔形。葉脈は多数の平行脈があり主脈はない。 
④質は厚い革質。表面は深緑色で光沢があり、裏面は黄緑色。両面とも無毛。
⑤花期は5~6月。雌雄異株。雄球花は淡黄色の円柱形で前年枝の葉腋に数個束生してつける。雌球花は胚珠を1~2個葉腋につける。種子は種子果。直径1~1.5cmの球形で、10~11月に粉白色を帯びて青緑白色に熟す。
⑥名前の由来:葉の形がミズアオイ科のコナギ(古名はナギ)に似ているからといわれる。
本種は、旧分類では「マキ属」とされていた
葉表 葉裏
雄花
雌花 種子
近影 近影2
全影  
 
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