ナギイカダ(クサスギカズラ科ナギイカダ属)
①分布等:公園、庭園などに植栽。地中海沿岸原産の常緑小低木。幹は多数叢生して、高さ0.2~0.9mとなり、円形または楕円形の樹冠をつくる。
②分布等:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-互生-きょ歯なし-下面に毛がない-側脈は不明瞭(図22)。
葉と見えるのは、枝から変化した葉状枝で、これが互生する。葉状枝は、 長さ1.5~3.5cmの卵形で、先端は針状の鋭い棘にとなり、基部は円形。縁は全縁。真の葉は極めて小さい燐片状に退化し、葉状枝の付け根にある。
④葉状枝の質は、硬くて厚い革質。両面とも淡緑色で無毛。若い枝は暗緑色で縦に多数の筋が入る
⑤花期は3~5月。雌雄異株。葉状枝の基部寄りに小さな緑白色の花をつける。花被片は6個あり、外側の3個は大きく、内側の3個は小さい。果実は液果。直径約1cmの形で、10月ごろ赤く熟す。
⑥名前の由来:ナギのような葉状枝をもち、ハナイカダよように葉状枝の上に花を付けることから。
※ 旧分類では「ユリ科」であった。
葉状枝表 葉状枝裏
雄花
近影
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