ニオイヒバ(ヒノキ科クロベ属)
①分布等:公園や庭園などに植栽。北アメリカ原産の常緑針葉樹高木。雌雄同株。幹は直立し、高さ15~20mになる。多数の園芸品種がある。樹皮は赤褐色で、老木では縦に浅く剥離する。
②分類:針葉樹-鱗状葉(図39)。
③葉は鱗状で十字対生する。葉先は尖り、1枚の葉は長さ 0.15~0.25cm。
④葉の表面は暗緑色で、裏面は淡緑色、両面とも光沢は無く、葉裏に気孔帯がないのが特徴。葉の中央上部にある半球状の腺点に芳香性の精油を含んでおり、葉や枝を揉むと果物に似た甘い香りがする。
⑤花期は3~4月。雌雄とも枝先につく。種子は球果に包まれる。球果は、長さ約1cmの長楕円形で、はじめオレンジ色から、10~11月に朱色に熟す。枝先に並んでつきよく目立つ。
⑥名前の由来:「匂檜葉」の意で、葉がヒノキに似ていて、葉をもむと甘い香りがするから。
葉表 葉裏
葉表拡大 葉裏拡大
雄花 雌花
若い球果 近影
全影
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