①分布等:日本各地で植栽。中国大陸原産の落葉高木。高さ10~12mになる。 ②分類:広葉樹(直立性)-単葉-分裂葉-互生-きょ歯なし(図11)。 ③葉は互生し、葉身は長さ 15~25cm、幅 12~16cmの卵形~広卵形。葉柄は10~25cm。葉縁は全縁。葉先は3裂し(稀に分裂しないものがある。)、裂片の先は長く伸びて鋭く尖る。基部は心臓形で、基部から分岐する5主脈が目立つ。 ④葉の表面は濃緑色で微細な毛があり、基部に柄のない赤色の腺が2個ある。裏面は淡緑色で、全面に黄褐色の細毛がある。若い枝は緑色で後に暗褐色となる。 ⑤花期は5~6月。雌雄同株。枝先に円錐花序をだし、花弁が白色で内側が橙色の花を多数つける。雄花序には雄花が多数つき、稀に、雌花が混じることがある。花弁は5~10個。果実は堅果。直径3~4.5cmの球形で先端が急に尖り、10~11月に褐色に熟す。 ⑥類似種:「アブラギリ」に似ているが、葉裏全体に黄褐色の細毛があること、葉の基部の腺体に柄がないこと、果実の先が尖ることで区別できる。 ⑦名前の由来:オオアブラギリは、アブラギリより花や果実が大きいことから。シナアブラギリは中国原産のアブラギリの意。 |
葉表 | 葉裏 | |
葉表拡大 | 葉裏拡大 | |
不分裂の葉 | 枝 | |
実 | ||