オオバタイワンツバキ (ツバキ科タイワンツバキ属)
①分布等:各地に稀に植栽。台湾~中国原産の常緑高木。幹は直立し、高さ5~15mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-互生-きょ歯あり-きょ歯は単きょ歯-側脈は葉縁に達しないか不明瞭-きょ歯は葉身の上半部にある(図28)。
③葉は枝先に集まって互生する。葉身は 長さ 10~20cm、幅 4~7cm の倒卵状長楕円形。葉柄は 0.8~2cm。側脈は10~13対あり、両面とも不明瞭か、わずかに見える。葉先は尾状に伸びて鋭く尖り、基部は楔形で葉柄に流れる。葉縁は上半部に、やや鋭く粗い波形のきょ歯があり、先端は腺に終わる。主脈は表面で凹み、裏面に顕著に隆起する。頂芽は帯紫赤色、無毛で先端は鎌状に曲がる
④葉は厚い革質。表面は濃緑色で光沢があり、のっぺりした触感がある。裏面は淡黄緑色で、両面とも無毛。葉柄と主脈の下部は紅褐色で目立つ若い枝は淡緑色、2年枝は暗褐色で無毛。 
⑤花期は11~12月。枝先または葉腋に直径8~10cmの大形の白い花を1~2個つける。花弁と萼片は各5個、雄しべは多数あり黄色、花弁はシワガ多いのが特徴。果実は蒴果。長さ約2cmの卵球体。
⑥類似種:同属の「タイワンツバキ」に似るが、タイワンツバキは葉身の長さが6~14cmと本種の半分ほどの大きさで、葉先が円いか時にやや凹むので、容易に見分けることができる。
⑦名前の由来:大きい葉ののタイワンツバキの意。
葉表 葉裏
葉表拡大 葉表拡大2
葉裏拡大
頂芽 若い実
近影 全影
 
 
inserted by FC2 system