シマトネリコ(モクセイ科トネリコ属) (別名:タイワンシオジ、タイワントネリコ)
①分布等:沖縄 に自生する常緑または半常緑高木。雌雄異株。幹は直立し、高さ15~20mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-複葉-1回羽状複葉-対生(図6)。
③葉は奇数羽状複葉で対生する。小葉は2~4対。葉柄は長さ4~5cm。小葉は長さ 3~10cm、幅 2~4cmのゆがんだ卵状披針形~長楕円形。小葉柄は1cm程度。先端はやや長く伸びて鈍く尖り、基部は左右不同の楔形。葉縁は全縁で波打つ。側脈は7~8対。
④小葉はやや革質で、表面は明るい緑色で光沢があり無毛。裏面は淡緑色で、主脈下部に開出毛がある。葉軸や葉柄は稜があり角ばる。葉柄と小葉柄の基部は膨らみ紫黒色を呈す。
⑤花期は5~6月。雌雄異株。当年枝の枝先や葉腋から大形の円錐花序をだし、小さい花を多数つける。花序には短毛が密生する。花冠は白色で、5全裂し、裂片は細長い。果実は翼果。長さ2~3cm、幅0.3~0.5cmの鞘状。
⑥名前の由来:島=沖縄などの南国諸島にある、トネリコ(戸錬子)という意味。
⑦幹や枝が細く、葉も小さくこれまでの庭園樹木とはまったく違った雰囲気が、洋風住宅にもあうとされ、近年、盛んに植えられている。
小葉表 小葉裏
小葉表拡大 小葉表拡大2
小葉裏拡大 花序
近影
全影  
 
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