ウキツリボク(別名:チロリアンランプ) (アオイ科ショウジョウカ属)
①分布等:温室栽培、鉢植え、庭木などとして植栽。ブラジル原産の半つる性常緑低木。高さ0.5~1.5mとなり、枝は細く、岩や他の木に寄りかかって伸び、枝先は垂れる。多くの園芸品種がある。
②分類:広葉樹(つる類)-単葉-互生-きょ歯あり(図4)。
③葉は互生で、葉身の長さ 5~11cm、幅 3~6cmの狭卵形または細長い三角形状。葉柄は長さ2~4cm、線状の托葉がある先端は次第に狭まって鋭く尖り、基部は湾入する。葉縁に不揃いな粗いきょ歯があり、3~5個の突き出る大きいきょ歯がある。徒長枝では葉縁が3~5裂するものもある。
④葉は膜質。表面は濃緑色で無毛、裏面は緑色で脈上に白い細毛が密生する。葉柄は細く紫褐色で細網があり、葉の付け根に近い部分は長い毛となる。枝ははじめ緑色で、後濃紫色となり、長く伸びて先端は下垂する。
⑤花期は5~10月。葉腋に長さ5~8cmの細長い花柄をのばし下垂する。花弁のように見える鮮赤色の部分は萼で、筒状で5稜がある袋で、先端は5裂する。その萼の中から突き出すように鮮黄色の6弁の花弁が覗き、花から褐色の雄しべがついた花柱がつきでる。果実は蒴果。
⑥名前の由来:「浮釣木」の意で、花が空中に浮かんでつり下がっていることから。別名の「チロリアンランプ」は、赤い袋状の萼がランプをぶら下げたように見えることから。
本種は、旧分類では「イチビ属」とされていた。
葉表 葉裏
葉表拡大 葉表拡大2
葉裏拡大
近影
全影  
 
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