ウラジロナナカマド(バラ科ナナカマド属)
①分布等:北海道、本州(中部地方以北)の亜高山~高山帯に自生する落葉低木。幹はよく分岐し、高さ1~2mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-複葉-1回羽状複葉-互生-きょ歯あり(図8)。
③葉は長さ10~20cmの奇数羽状複葉で互生する。小葉は4~6対。側小葉は、長さ 4~6cm、幅 1~2cmの長楕円形。先端は鈍く尖るか円く、基部は円形または広い楔形で、左右不揃い。縁には上半部に粗いきょ歯がある。
④小葉の表面は鮮緑色、裏面は粉白色で、両面とも無毛。葉柄や葉軸は赤みを帯びることが多く、無毛。若い枝は緑褐色、無毛で光沢があり、次年度からは帯紫色となり、楕円形の皮目が目立つ。
⑤花期は6~8月。両性花。枝の先端に直径6~8cmで上面の平らな散房花序をだす。花弁は5個で、直径1~1.5cmの白い花を多数密につける。果実はナシ果。直径0.8~1cmの楕円形で、9月に橙赤色に熟す。
⑥名前の由来:「裏白ナナカマド」の意で、葉裏が粉白色であることから。
⑦秋には、赤~黄色に紅葉し美しい。
葉表 小葉表
 小葉裏 小葉表拡大
小葉表拡大2 小葉裏拡大
2年枝
実2
近影 近影2
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