ヤドリギ(ビャクダン科ヤドリギ属)
①分布等:北海道、本州、四国、九州 で、サクラ・ブナ・エノキ・ケヤキ・ミズナラなどの落葉樹に寄生する常緑寄生小低木。雌雄異株。寄生する位置は地上数m以上の高い場所で、枝は二又または三又状に分岐を繰り返して丸く広がり、直径 50~80cmになる。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-対生-きょ歯なし-常緑性(図14)。
③葉は対生し、葉身の長さ 3~8cm、幅 0.5~1cm のへら形。葉柄はほぼ無し。葉の先端はまるく、基部は次第に細くなる。葉縁は全縁。平行に伸びる3本の葉脈がある。
④葉質は肉厚で柔らかく、両面とも明るい緑色で無毛。 
⑤花期は2~3月。雌雄異株。枝先に柄のない黄色の小さな花を通常3個ずつつける。苞は杯形で、萼は厚く、先は4裂する。果実は液果。直径0.6~0.8cmの球形で10~11月に半透明の淡黄色に熟す。種子は粘液質の果肉に包まれる。
⑥類似種:果実が橙黄色のものを<アカミヤドリギ>という。
⑦名前の由来:落葉樹の木に寄生し、その幹から養分を吸い取って生きていることから。
本種は、旧分類では「ヤドリギ科」とされていた
葉表 葉裏
近影 近影2
近影3 全影
全影2 全影3
遠望(地上6mに着生)  
 
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