アオキ | ヒメアオキ | ||
アオキ科アオキ属 | アオキ科アオキ属 | ||
葉と 枝 |
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①分布等:本州(宮城県以西)、四国、九州、沖縄 の山地に自生する常緑低木。雌雄異株。株立ち状で、高さ2~3mになる。樹皮は若い木では緑色。老木になると灰褐色となり縦に細かく裂ける。 ②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-対生-きょ歯あり-常緑性(図16)。 ③葉は対生する。枝の上部に集まってつく。 ④葉身は、長さ 8~25cm、幅 2~12cm の卵状長楕円形。 ⑤葉柄は 2~3cm。柄は緑色で上面に浅い溝がある。 ⑥先端は鋭く尖り、基部は楔形。 ⑦上半分の葉縁に粗いきょ歯がある。中央脈は上面で凹み下面に隆起し、葉の最下方では上面にも隆起する。 ⑧葉は、革質で厚く、表面は深緑色で光沢がある。 ⑨裏面は淡緑色で、両面とも無毛。 ⑩枝は濃緑色で太くて円い。 |
①分布等:北海道(南部)、本州(日本海側)の山地に自生する常緑低木。雌雄異株。アオキが多雪地帯に対応したもの。幹の下部は匍匐し、斜上して高さ1~1.5mになる。普通は群生する。 ②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-対生-きょ歯あり-常緑性(図16)。 ③葉は枝先に集まって対生する。 ④葉身は 長さ 7.5~16cm、幅 2~4.5cmの長楕円形。 ⑤葉柄は1~2cm。側脈は5~7対。葉柄の上面にはV字形の溝がある。 ⑥先端は鋭く尖り、基部は楔形。 ⑦葉縁には上半部に先が尖った粗いきょ歯が2~7個ある。 ⑧葉質は厚く、表面は濃緑色で光沢がある。 ⑨裏面は淡緑色。両面とも無毛であるが、裏面にわずかに毛が残る場合がある。 |
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葉表 | |||
④葉身は、長さ 8~25cm、幅 2~12cm の卵状長楕円形。 ⑤葉柄は1~6cm。先端は鋭く尖り、基部は楔形。 |
④葉身は 長さ 7.5~16cm、幅 2~4.5cmの倒卵状長楕円形。 ⑤葉柄は1~2cm。先端は鋭く尖り、基部は楔形。 |
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葉表 拡大 |
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⑥葉縁には上半分に粗いきょ歯がある。中央脈は上面で凹み下面に隆起し、葉の最下方では上面にも隆起する。 | ⑥葉縁には先が尖った小さいきょ歯が2~7個ある。 |
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葉裏 | |||
⑧裏面は淡緑色で無毛。 ⑨葉柄は緑色で上面に浅い溝がある。 |
⑧裏面は淡緑色で無毛であるが、わずかに毛が残る場合がある。 ⑨横柄の上面にはV字形の溝がある。 |
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【見分け方のポイント】 アオキとヒメアオキは、同じアオキ科アオキ属に属し、よく似ているが以下の特徴により区分する。 ★アオキ:①本州(宮城県以西)、四国、九州、沖縄 の山地に自生する常緑低木、②幹は、株立ち状で高さ2~3mになる、③葉身は大きく、長さ 8~25cm、幅 2~12cm、④葉縁は、上半分の葉縁に粗いきょ歯がある、⑤葉柄の上面に浅い溝がある。 ★ヒメアオキ:①北海道(南部)、本州(日本海側)の多雪地帯に自生する常緑低木。②幹の下部は匍匐し、斜上して高さ1~1.5mになる、③葉身はアオキより一回り小さく、長さ 7.5~16cm、幅 2~4.5cm、④葉縁には先が尖った小さいきょ歯がある、⑤横柄の上面にはV字形の溝がある。 |