エビガライチゴ - ナワシロイチゴ - キビナワシロイチゴ - クロイチゴ
  エビガライチゴ ナワシロイチゴ キビナワシロイチゴ クロイチゴ
バラ科キイチゴ属 バラ科キイチゴ属 バラ科キイチゴ属 バラ科キイチゴ属
葉と
@分布等:北海道、本州、四国、九州 の山地に自生する落葉低木。枝はつる状に伸び高さ1〜2mになる。


A分類:広葉樹(直立性)-複葉-3出・掌状複葉-落葉性(図5)。
B葉は3出複葉で互生する。
@分布等:北海道、本州、四国、九州、沖縄 の山地に自生する落葉小低木。枝はつる状に伸びて地を這い、高さ0.1〜0.3mになる。

A分類:広葉樹(直立性)-複葉-3出・掌状複葉-落葉性(図5)。
B葉は3出複葉で互生する。
@分布等:本州(福島・群馬・静岡・長野・岡山・広島などの県)、九州(熊本県) の山地に自生する落葉小低木。枝はつる状に伸びて這い、高さは1m未満。
A分類:広葉樹(直立性)-複葉-3出・掌状複葉-落葉性(図5)。
B葉は3出複葉で互生する。
@分布等:北海道、本州、四国、九州 の山地に自生する落葉低木。枝はツルのように伸び、高さ 1〜1.5mになる。


A分類:広葉樹(直立性)-複葉-3出・掌状複葉-落葉性(図5)。
B葉は3出複葉で互生する。
葉表
C小葉は1対であるが、稀に小葉2対の奇数羽状複葉となる。
D葉身の長さは10〜20cm。葉柄は3〜5cm。
E頂小葉は、側小葉より大きく、長さ 5〜8cm、幅 4〜6cmの卵円形
F先端は短く急に鋭く尖り、基部は円形または浅い心臓形。
G葉縁には欠刻状の重きょ歯があがあり、きょ歯の先端は赤色の腺に終わる。
H小葉の表面は淡緑色で毛が散生する。
C小葉は1対で、稀に小葉2対の奇数羽状複葉となる。
D葉身の長さは、7〜15cm。葉柄は3〜5cm。
E頂小葉は側小葉より大きく、長さ・幅 とも 3〜5cmの菱形状倒卵形
F先端は円形で、きに浅く3裂する。基部は楔形または切形。
G小葉の縁には欠刻状の重きょ歯がある。


H小葉の表面は淡緑色〜緑色で葉脈上に毛がある。
C小葉は1対で、稀に小葉2対の奇数羽状複葉となる。
D葉身の長さは、12〜20cm。

E頂小葉は長さ5〜7cmのひし形状卵形〜ひし形状長楕円形

F先端は次第に狭まって鋭く尖り、基部は円形。

G葉縁には粗い重きょ歯がある。


H小葉の表面は緑色で、無毛か伏毛が多少ある。
C小葉は1対で、稀に小葉2対の奇数羽状複葉となる。
D葉身の長さは8〜25cm。葉柄は6〜7cm。
E頂小葉は、側小葉より大きく、長さ 5〜12cm 、幅 4〜8cmの広卵形〜三角状卵円形
F先端は細長く鋭く尖り、基部は円形〜切形。

G葉縁には欠刻状の重きょ歯があり、きょ歯の先端はに終わる。

H小葉の表面は濃緑色で短毛が密生しビロードの感触がある。
葉裏
I裏面は雪白色で、白い綿毛が毛布状に密生する。 I裏面は灰白色を帯び白い綿毛が毛布状に密生する。 I裏面は初め白い綿毛が密生するが、後に毛がうすれて緑色となる。 I裏面は灰白緑色で、綿毛が密生し、脈上に細い棘がある。
葉表
拡大
J葉縁は欠刻状の重きょ歯となる。先端は短く急に鋭く尖る。 J葉縁には欠刻状の重きょ歯がある。先端は円形。 J葉縁には粗い重きょ歯がある。先端は長く伸びて鋭く尖る。 J葉縁には欠刻状の重きょ歯がある。先端は細長く伸びて鋭く尖る。
葉表
拡大2
K葉軸、葉柄、若い枝は赤褐色で、赤褐色の腺毛が密生し長さ0.4〜0.8cmの棘が散生する。 K葉柄と葉軸、若い枝は淡緑色で、軟毛が密生し小さい棘がある。 K葉柄と葉軸、若い枝は淡緑色で、はじめ軟毛があるが、のち無毛となり、小さい棘がある。 K葉柄や葉軸、枝には軟毛が密生し、棘がまばらにある。枝はやや太く赤味を帯びる。
葉裏
拡大
L裏面は雪白色で、白毛が毛布状に密生する。 L裏面は灰白色を帯び白い綿毛が毛布状に密生する。 L裏面は初め白い綿毛が密生するが、後に毛がうすれて緑色となる。 L裏面は灰白緑色で、綿毛が密生する
【見分け方のポイント】
エビガライチゴ、ナワシロイチゴ、キビノナワシロイチゴ、クロイチゴ は、いずれもバラ科キイチゴ属に属し、枝がつる状に伸びる落葉性の3出複葉であること、葉裏に白色または灰白色の綿毛を密生することで、よく似ているが、以下の特徴により見分ける。
エビガライチゴ:@裏面は雪白色で、白毛が毛布状に密生する、A頂小葉は広卵形で、先端は短く急に鋭く尖る、B葉縁は欠刻状の重きょ歯があり、きょ歯の先端は赤色の腺に終わる、C葉軸、葉柄、若い枝は赤褐色で、赤褐色の腺毛が密生し、大小の棘がある、D果実は紅色を経て柴黒色に熟す。
ナワシロイチゴ:@裏面は灰白色を帯び白い綿毛が毛布状に密生する、A頂小葉は楕円形で、先端は円く、ときに浅く3裂する、B縁には欠刻状の重きょ歯がある、C葉柄と葉軸、若い枝は淡緑色で、軟毛が密生し小さい棘がある、D果実は赤色、E葉はこれら4種の中では最も小さい。
キビノナワシロイチゴ:@裏面は初め白い綿毛が密生するが、後に毛がうすれて緑色となる、A頂小葉はひし形状卵形で、先端は次第に狭まり鋭く尖る、B葉縁には粗い重きょ歯がある、C葉柄と葉軸、若い枝は淡緑色で、はじめ軟毛があるが、のち無毛となり、小さい棘がある、D果実は赤色。
クロイチゴ:@裏面は灰白緑色で、綿毛が密生する、A頂小葉は広卵形で、先端は急に細くなり長く尖る、B葉縁には欠刻状の重きょ歯があり、きょ歯の先端は赤色の腺に終わる、C葉軸、葉柄、若い枝は軟毛が密生し、枝は赤味を帯び腺毛はない、D果実は紅色を経て柴黒色に熟す。
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