エンジュ-イヌエンジュ-ハリエンジュ
  エンジュ イヌエンジュ ハリエンジュ
マメ科エンジュ属 マメ科イヌエンジュ属 マメ科ハリエンジュ属
葉と
①分布等:北海道、本州、四国、九州 で栽培。中国原産の落葉高木。

高さ15~25mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-複葉-1回羽状複葉-互生-きょ歯なし(図7)。
③葉は長さ 12~25cmの奇数羽状複葉で互生する。

4~7対の小葉がほぼ対生する
①分布等:北海道、本州(関東・中部地方以北) の山地に自生する落葉高木。日本固有種。

高さ10~15mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-複葉-1回羽状複葉-互生-きょ歯なし(図7)。
③葉は長さ20~30cmの奇数羽状複葉で互生する。

3~6対の小葉がほぼ対生する。
①分布等:北海道、本州、四国、九州 で植栽。北米中東部原産の落葉高木。「ニセアカシア」の呼び名が一般的。
高さ15~20mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-複葉-1回羽状複葉-互生-きょ歯なし(図7)。
③葉は長さ 12~25cm、幅 4~7cmの奇数羽状複葉で互生する。
3~11対の小葉がほぼ対生する。
葉表
④小葉は長さ2.5~5cm、幅1.5~2.5cmの長楕円形または長卵形で、全縁。
先端は鋭く尖るかやや尖がり、基部は円形。
⑥小葉柄は0.2~0.3cm。小葉柄には少し長い毛が密生する。


⑦質は薄く、表面は濃緑色で脈上に毛がある。
④側小葉は長さ4~7cm、幅 3~4cm の卵形で、全縁

小葉の先端は鈍く尖り、基部は円形。
⑥小葉柄は0.2~0.3cm。小葉柄には帯黄緑色の軟毛が密生する。

⑦質は薄く、表面は濃緑色で毛が散生するか無毛。
④小葉身は 長さ2.5~5cm、幅 2~2.5cmの楕円形で、全縁。

先端は円いか少し窪み、中央は針状となる。基部は円形。
⑥小葉柄は0.2~0.5cm。小葉柄には帯黄緑色の軟毛が密生し、小葉柄にも棘がある場合が多い。
⑦質は薄く、表面は明るい緑色で、脈上に短毛がある。
葉裏
⑧裏面は灰白緑色で白毛が全面に密生する。 裏面は帯黄緑色で淡褐色の軟毛が全面に密生する。 ⑧裏面は淡緑色で脈上に短毛がある。
葉裏
拡大
⑨小葉柄には少し長い毛がが密生する。 ⑨小葉柄には帯黄緑色の軟毛が密生する ⑨小葉柄には帯黄緑色の軟毛が密生し、小葉柄にも棘がある場合が多い。
冬芽
⑩若い枝は緑色~暗緑褐色で微細な短毛がある。


冬芽は葉痕の中に隠れてる隠芽(いんが)で、葉柄の根元のふくらみの中にある。(写真は葉を外したもので、葉痕の中に冬芽が見える。)
⑩若い枝は緑色で、白毛が密生するが、のち暗紫色で無毛となる。枝を折るとソラマメに似た匂いがする
⑪冬芽は、魚の鱗のような皮や毛で被われている鱗芽(りんが)である。
⑩若い枝は緑色で稜があり、無毛または軟毛があり、托葉の変化した棘が見える。

⑪冬芽は葉痕の中に隠れてる隠芽(いんが)で、この写真では見えない。
⑪果実は豆果。長さ 4~8cmで数珠状にくびれる ⑪果実は豆果で、長さ4~9cm、幅 約1cmの鞘状 ⑪果実は豆果で、長さ5~10cm、幅 約1.5~2cmの鞘状
【見分け方のポイント】
エンジュ、イヌエンジュ、ハリエンジュは、ともにマメ科に属し、それぞれ属は異なるが、①葉は奇数羽状複葉で互生する、②葉が楕円形~卵形、などの点でよく似ており、次の特徴により見分ける。
エンジュ;①棘は無い、②小葉は細長く、先端は鋭く尖る、③葉裏は灰白緑色で白毛が全面に密生すし、小葉柄に長い毛が密生する、④冬芽は葉痕の中に隠れてる隠芽(いんが)、⑤果実は数珠状の豆果。
イヌエンジュ:①棘は無い、②小葉は卵形で、先端は鈍く尖る、③裏面と小葉柄はは帯黄緑色で淡褐色の軟毛が密生する、④冬芽は、魚の鱗のような皮や毛で被われている鱗芽(りんが)、⑤果実は鞘状の豆果、⑥枝を折るとソラマメに似た匂いがする。
ハリエンジュ:①葉の基部に棘がある、②小葉は円みがあり、先端はやや凹む、③裏面は淡緑色で脈上に短毛があり、小葉柄には帯黄緑色の軟毛が密生する、④冬芽は葉痕の中に隠れてる隠芽(いんが)、⑤果実は鞘状の豆果。
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