カジイチゴ - クマイチゴ     - ナガバモミジイチゴ - ビロードイチゴ
  カジイチゴ クマイチゴ ナガバモミジイチゴ ビロードイチゴ
バラ科キイチゴ属 バラ科キイチゴ属 バラ科キイチゴ属 バラ科キイチゴ属
葉と枝
①分布等:本州(関東地方以西の太平洋側)、伊豆諸島、四国、九州 の海岸や沿海地の山地に自生する落葉低木。
幹は叢生し、高さ2~3mになる


②分類:広葉樹(直立性)-単葉-分裂葉-互生-きょ歯あり(図12)。
③葉は互生する。
①分布等:北海道、本州、四国、九州 の山地に自生する落葉低木。


幹は直立または斜上し、高さ1~3mになる。


②分類:広葉樹(直立性)-単葉-分裂葉-互生-きょ歯あり(図12)。
③葉は互生する。
①分布等:本州(中部以西)、四国、九州 の山地に自生する落葉低木。


幹は直立または斜上すし、高さ2mほどになる。

②分類:広葉樹(直立性)-単葉-分裂葉-互生-きょ歯あり(図12)。
③葉は互生する。
①分布等:本州(静岡県東部以西)、四国、九州 の山地に自生する落葉低木。

幹は立ち上がり、やがて斜上して、時に垂れ下がる。高さ1~2mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-分裂葉-互生-きょ歯あり(図12)。
③葉は互生する。
葉表
④葉身は、長さ 幅ともに 6~12cmと大きい円形で、掌状に3~7 中裂する。

⑤葉柄は長さ3~8cm。
⑥裂片は卵形で、先は尖り、基部は心臓形。
⑦縁には重きょ歯がある。
⑧質はやや厚く、表面は濃緑色で、強い光沢がありすべすべした手触りがある。脈上にわずかに毛があるほかは無毛。
④葉身は、長さ 4~14cm、幅 4~14cmの広卵形で、掌状に3~5 中裂する。

⑤葉柄は長さ3~8cm。
⑥裂片の先は鋭く尖り、基部は心臓形。
⑦葉縁には大きく鋭い不揃いの重きょ歯がある。

⑧質はやや厚く、表面は濃緑色で葉脈上に毛が散生し、触るとざらつく
④葉身は、長さ 3~7、幅 2~6cmの長卵形で、掌状に3~5裂するが、稀に分裂しないものがある。
⑤葉柄は長さ1.5~4cm。
中央の裂片が特に長く、先端は尖り、基部は心臓形。
⑦縁には重きょ歯がある。
⑧表面は濃緑色で脈上に細かい伏毛がある。
④葉身は、長さ4~10cmの長卵形で、浅く3裂するが、分裂しないものもある。

⑤葉柄は長さ1~1.5cm
⑥先端は細長く尖り、基部は心臓形または切形。
⑦縁には不規則な鋭いきょ歯がある。

⑧葉の表面は淡緑色で、裏面とともにビロード状の短毛が密生し、ふわふわした触感がある。
葉裏
⑨裏面は淡緑色で葉脈上に軟毛が散生する。 ⑨裏面は淡緑色で葉脈上に細毛が多く、小さな棘がある。葉脈は細脈まで表面で凹み裏面で隆起する。 ⑨葉裏は淡緑色で脈上には伏毛と鉤状の棘がある。 ⑨裏面は淡緑色で、ビロード状の短毛が密生し、主脈上や葉柄に鉤形の棘がある。
葉表
拡大
⑦先端は尖り、縁には重きょ歯がある。 ⑦先端は鋭く尖り、縁には大きく鋭い不揃いの重きょ歯がある。 ⑦先端は尖り、縁には重きょ歯がある。 ⑦先端は尖り、縁には不規則な鋭い重きょ歯がある。
葉表
拡大2
⑤葉柄は3~5cmで、葉柄と若い枝には、はじめ軟毛や腺毛があるが、後無毛。棘はない



⑥托葉は長さ約1.5cmの狭楕円形で先は尖り、ときにきょ歯がある。
⑤葉柄は 3~8cmで、刺と軟毛がある。
枝は赤紫色でほぼ無毛基部が扁平な棘が真っすぐ横に向いて出る。


⑥托葉は長さ約1cmの線形で、下半分は葉柄に合着する。
⑤葉柄は長さ1.5~4cmで、軟毛と鉤状の棘がある。
若い枝は無毛で真っすぐな棘が多い


⑥托葉は長さ0.6~0.8cmの披針形。
⑤葉柄は長さ1~1.5cmで、ビロード状の軟毛を密生し鉤状の棘がある。若い枝はビロード状の毛が密生するがのち無毛となり、やや上向きの棘がある。
⑥托葉は長さ0.4~0.6cmの線形。
葉裏
拡大
⑨裏面は淡緑色で葉脈上に軟毛が散生する。 ⑨裏面は淡緑色で葉脈上に細毛が多く、小さな棘がある。 ⑨葉裏は淡緑色で脈上には伏毛と鉤状の棘がある。 ⑨裏面は淡緑色で、毛氈状に短毛が密生し、主脈上や葉柄に鉤形の棘がある。
【見分け方のポイント】
カジイチゴ、クマイチゴ、ナガバモミジイチゴ、ビロードイチゴは、同じバラ科キイチゴ属に属し、単葉で葉裏が淡緑色である点で、よく似ているが、以下の点で見分ける。
カジイチゴ:①幹は叢生する、②全株に棘はない、③葉身は、長さ 幅ともに 6~12cmと大きい円形で、掌状に3~7 中裂する、④葉質はやや厚く、表面は濃緑色で、強い光沢がありすべすべした手触りがあり、脈上にわずかに毛があるほかは無毛。
クマイチゴ:①幹は直立または斜上する、②裏面主脈・葉柄・若い枝には棘がある、③葉身は、長さ 4~14cm、幅 4~14cmの大きい広卵形で、掌状に3~5 中裂する、④葉質はやや厚く、表面は濃緑色で葉脈上に毛が散生し、触るとざらつく
ナガバモミジイチゴ:①幹は直立または斜上する、②裏面主脈・葉柄・若い枝には棘がある、③葉身は、長さ 3~7、幅 2~6cmの長卵形で、掌状に3~5裂するが、稀に分裂しないものがある、④中央の裂片が特に大きく長く伸びた長卵形である。
ビロードイチゴ:①幹は直立または斜上する、②裏面主脈・葉柄・若い枝には棘がある、③葉身は、長さ4~10cmの長卵形で、浅く3裂するが、分裂しないものもある、④葉の両面・葉柄にビロード状の短毛が密生し、ふわふわした触感がある。
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