カシワ	ミズナラ	コナラ	ナラガシワ
	ブナ科コナラ属	ブナ科コナラ属	ブナ科コナラ属	ブナ科コナラ属
葉と 枝
	①分布等：北海道、本州、四国、九州 の山地に自生する落葉高木。雌雄同株。 高さ15～17ｍになる。 ②分類：広葉樹（直立性）-単葉-不分裂葉-互生-単きょ歯-側脈は葉縁に達する-落葉性（図29）。 ③葉はらせん状に互生し枝先に集まってつく。	①分布等：北海道、本州、四国、九州の山地に自生する落葉高木。雌雄同株。 高さ20～30ｍになる。 ②分類：広葉樹（直立性）-単葉-不分裂葉-互生-単きょ歯-側脈は葉縁に達する-落葉性（図29）。 ③葉はらせん状に互生し枝先に集まってつく。	①分布等：北海道、本州、四国、九州の山地に自生する落葉高木。雌雄同株。 高さ20～25mになる。 ②分類：広葉樹（直立性）-単葉-不分裂葉-互生-単きょ歯-側脈は葉縁に達する-落葉性（図29）。 ③葉はらせん状に互生し枝先に集まってつく。	①分布等：本州（岩手県・秋田県以西）、四国、九州 の山地に自生する落葉高木。雌雄同株。 高さ20～25ｍになる。 ②分類：広葉樹（直立性）-単葉-不分裂葉-互生-単きょ歯-側脈は葉縁に達する-落葉性（図29）。 ③葉はらせん状に互生し枝先に集まってつく。
葉表
	④葉身は、長さ 10～30cm、幅 6～18cmの倒卵状楕円形。 ⑤葉柄は極めて短く長さ 0.2～0.3cm。 ⑥先端は急に鈍く尖り、基部は細くなり葉柄の左右に耳たぶ状に張り出す。 ⑦葉縁は波状の大きなきょ歯がある。 ⑧側脈は8～12対で、枝分かれしないできょ歯に入る。 ⑨質は厚くやや革質。表面は濃緑色で、若い葉では短毛や星状毛を散生するが、のち無毛。	④葉身は長さ 7～20ｃｍ、幅 5～9ｃｍの倒卵形～倒卵状楕円形。 ⑤葉柄は極めて短く長さ 0.2～0.3ｃｍ。 ⑥先端は急に鋭く尖り、基部は細くなり葉柄の左右に耳たぶ状に張り出す。 ⑦葉縁には三角状の粗いきょ歯がある。 ⑧側脈は13～17対で、枝分かれしないできょ歯に入る。 ⑨葉は洋紙質で、表面は濃緑色で若い葉は軟毛があるが、のち無毛。	④葉身は、長さ 5～15cm、幅 4～6cmの倒卵形～倒卵状楕円形。 ⑤葉柄は長さ１～1.2ｃｍ。 ⑥先端は鋭く尖り、基部は円形～楔形。 ⑦葉縁には大型のやや丸みを帯びて鋭く尖るきょ歯がある。 ⑧側脈は12～14対で、枝分かれしないできょ歯に入る。 ⑨葉は洋紙質。表面は濃緑色で光沢があり、はじめ絹毛があるが、のち無毛。	④葉身は、長さ 10～30ｃｍ、幅 4～12ｃｍ の倒卵状長楕円形。 ⑤葉柄は長さ1～3ｃｍ。 ⑥先端は短く尖り、基部は広い楔形。 ⑦葉縁には粗い大きな波形のきょ歯がある。 ⑧側脈は10～15対で、枝分かれしないできょ歯に入る。 ⑨葉はやや厚く革質で、葉の表面は深緑色で無毛。
葉裏
	⑩裏面は灰緑白色で短毛と星状毛が密生し、黒色の小腺点が散生する。	⑩裏面は淡緑色で微毛と絹毛が散生する。	⑩裏面は灰白色で微毛と斜上する長い絹毛が密生する。	⑩裏面は、灰白色で星状毛が密生する。
葉表 拡大
	⑦葉縁は波状の大きなきょ歯がある。	⑦葉縁には三角状の粗いきょ歯がある。	⑦葉縁には大型のやや丸みを帯びて鋭く尖るきょ歯がある。	⑦葉縁には粗い大きな波形のきょ歯がある。
葉表 拡大２
	⑤葉柄は極めて短く長さ 0.2～0.3cm。基部は細くなり葉柄の左右に耳たぶ状に張り出す。	⑤葉柄は極めて短く 0.2～0.3ｃｍ。基部は細くなり葉柄の左右に耳たぶ状に張り出す。	⑤葉柄は長さ１～1.2ｃｍ。基部は円形～楔形。	⑤葉柄は1～3ｃｍ。基部は広い楔形。
葉裏 拡大
	⑩裏面は灰緑白色で短毛と星状毛が密生する。	⑩裏面は淡緑色で微毛と絹毛が散生する。	⑩裏面は灰白色で微毛と斜上する長い絹毛が密生する。	⑩裏面は、灰白色で星状毛が密生する。
枝
	⑪若い枝には縦に溝があり灰褐色の短毛と星状毛が密生し、円い皮目を散生する。	⑪若い枝は淡褐紫色で、はじめわずかに絹毛があるが、のち無毛、円い皮目が散生する。	⑪若い枝は灰褐色～淡褐色で細く、はじめ絹毛が密生するが、のち無毛。	⑪若い枝は淡緑色で、はじめ毛があるが、のち無毛。まるい皮目が散生する。
【見分け方のポイント】 カシワ、ミズナラ、コナラ、ナラガシワ は、同じブナ科コナラ属に属し、葉形が倒卵形～倒卵状楕円形で、葉がらせん状に枝につく点でよく似ているが、以下により見分けることができる。 ★カシワ：①葉身は長さ 10～30cm、幅 6～18cmの倒卵状楕円形で、4種の中では最大である、②葉柄はほとんど無い、③先端は急に鈍く尖り、基部は耳たぶ状、④葉縁は波状の大きなきょ歯がある、⑤葉の裏面は灰緑白色で短毛と星状毛が密生する、⑥若い枝には縦に溝があり灰褐色の短毛と星状毛が密生し、円い皮目を散生する。 ★ミズナラ：①葉身は長さ 7～20ｃｍ、幅 5～9ｃｍの倒卵状楕円形、②葉柄はほとんど無い、③先端は急に鋭く尖り、基部は耳たぶ状、④葉縁には三角状の粗いきょ歯がある、⑤葉の裏面は淡緑色で微毛と絹毛が散生する、⑥若い枝は淡褐紫色で、はじめわずかに絹毛があるが、のち無毛、円い皮目が散生する。 ★コナラ：①葉身は長さ 5～15cm、幅 4～6cmの倒卵状楕円形で4種の中では最も小さい、②葉柄は長さ１～1.2ｃｍ、③先端は鋭く尖り、基部は円形～楔形、④葉縁には大型のやや丸みを帯びて鋭く尖るきょ歯がある、⑤葉の裏面は灰白色で微毛と斜上する長い絹毛が密生する、⑥若い枝は灰褐色～淡褐色で細く、はじめ絹毛が密生するが、のち無毛。 ★ナラガシワ：①葉身は長さ 10～30ｃｍ、幅 4～12ｃｍ の倒卵状長楕円形でコナラの倍ほど大きい、②葉柄は長さ1～3ｃｍとコナラより長い、③先端は短く尖り、基部は広い楔形、④葉縁には粗い大きな波形のきょ歯がある、⑤葉の裏面は灰白色で星状毛が密生する、⑥若い枝は淡緑色で、はじめ毛があるが、のち無毛、まるい皮目が散生する。