ラクウショウ | メタセコイア | ヒマラヤスギ | |
ヒノキ科ラクウショウ属 | ヒノキ科メタセコイア属 | ヒノキ科ヒマラヤスギ属 | |
全景 | |||
①分布等:各地で公園樹などとして植栽。北米東南部原産の落葉高木。雌雄同株。若い樹では円錐形、大きくなると丸みを帯びた樹形となる。幹は直立し、高さ15~30mになる。樹皮は灰褐色~赤褐色で、縦に細かく裂けて剥がれる。 ②分類:針葉樹-針状・線状・広線状葉-互生-左右2列に葉が着く-葉先が尖る(図35)。 |
①分布等:全国各地に植栽。中国四川省原産の落葉高木。雌雄同株。針葉樹としては珍しい落葉樹。幹は直立し、円錐状の樹形となり、高さ25~30mになる。葉も枝も対生するのが特徴。樹皮は赤褐色で、縦に裂けて薄く剥がれる。 ②分類:針葉樹-針状・線状・広線状葉-対生(図34)。 |
①分布等:本州、四国、九州 で植栽。ヒマラヤ北西部からアフガンスタン東部原産の常緑針葉高木。雌雄同株。幹は直立し、高さ20~30mになる。枝は水平に伸びて先端が下垂し、全体できれいな円錐形の樹冠を作る。樹皮は灰褐色で、古くなると鱗片状に剥がれる。 ②分類:針葉樹-針状・線状・広線状葉-束生(図32)。 |
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葉と 枝 |
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③葉は短枝に左右2列に互生し、長枝にらせん状につく。 ④葉身は 長さ 1~2cm、幅 約0.1cmの扁平な線形。2列互生する葉の長さが不揃いなのが特徴。 ⑤先端は尖り、葉柄はほとんどない。側枝も互生する。 ⑥質は柔らかく、先は尖るが、にぎっても痛くはない。両面とも灰緑色で無毛。 ⑦裏面中央に濃緑色の線がある。 ⑧若い枝は緑色で、のち光沢のある褐色となる。 |
③葉は左右2列に並んで羽状に対生し、一見、羽状複葉のように見える。 ④葉身は 長さ 0.8~3cm、幅 0.1~0.2cmの扁平な線形。葉柄は極めて短く、 ⑤先端は急に尖る。側枝も対生する。 ⑥葉質は薄くて柔らかく、先は尖るが、にぎっても痛くはない。葉は表裏面とも明るい灰緑色で無毛。 ⑦裏面の中央に1本の濃緑色の線があり目立つ。 ⑧若い枝は、はじめ赤味を帯びた緑色で、のち、褐色~灰褐色になる。 秋の紅葉はレンガ色で、小枝ごとに落葉する。 |
③葉は長枝にはらせん状に互生し、短枝には20~60本束生する。 ④葉身は長さ2.5~5cmの針状。 ⑥葉は、成葉では銀緑色、若葉では青白色。断面は鈍い三角形~円形で、各面に白い気孔帯がある。 ⑧若い枝は黄褐色で、同色の毛が密生する。 |
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葉表 | |||
④葉身は 長さ 1~2cm、幅 約0.1cmの扁平な線形。2列互生する葉の長さが不揃いなのが特徴。 | ④葉身は 長さ 0.8~3cm、幅 0.1~0.2cmの扁平な線形。葉柄は極めて短く、 | ④葉身は長さ2.5~5cmの針状。 | |
葉裏拡大 | |||
⑤先端は尖り、葉柄はほとんどない。側枝も互生する。 ⑥質は柔らかく、先は尖るが、にぎっても痛くはない。両面とも灰緑色で無毛。 ⑦裏面中央に濃緑色の線がある。 |
⑤先端は急に尖る。側枝も対生する。 ⑥葉質は薄くて柔らかく、先は尖るが、にぎっても痛くはない。葉は表裏面とも明るい灰緑色で無毛。 ⑦裏面の中央に1本の濃緑色の線があり目立つ。 |
⑥葉は、成葉では銀緑色、若葉では青白色。断面は鈍い三角形~円形で、各面に白い気孔帯がある。 | |
若い球果 | |||
⑤花期は4月。雌雄同種。雄球花は長さ10~20cmの円錐花序に多数つき、雌球花は緑色で枝の先に数個つく。球果は直径2~3cmの球形で、10~11月に緑白色から暗褐色に熟す。 | ⑤花期は2~3月。雌雄同株。雄球花は円錐花序または総状花序となって枝から垂れ下がる。雌球花は緑色の楕円形で、短枝の先に1個ずつつく。球果は直径1.5~2.5cm卵状球形で、10~11月に褐色に熟す。 | ⑤花期は10~11月。雌雄同株。雄球花は長さ2~5cmで緑黄色の円筒形、短枝に頂生する。雌球花は浅緑紫紅色の円錐形で短枝に頂生する。球果は長さ5~13cm、直径5~6cmの卵形で、枝に直立してつき、翌年の10~11月に熟す。 | |
【見分け方のポイント】 3種とも、針葉樹高木で樹形も似ているが、以下の点で見分ける。 ★ラクウショウ:①落葉高木、②葉は2列に並んで互生し、枝も互生でつく、③葉身は扁平な線形、④球果は球形で下垂してつく。 ★メタセイコイア:①落葉高木、②葉は2列に並んで対生し、枝も対生でつく、③葉身は 扁平な線形、④球果は卵状球形で下垂してつく。 ★ヒマラヤスギ:①常緑高木、②葉は長枝にらせん状に互生し、短枝には20~60本束生する、③葉身はは針状、④球果は卵形で枝に直立してつく。 |