タチバナモドキ | カザンデマリ | トキワサンザシ | |
バラ科タチバナモドキ属 | バラ科タチバナモドキ属 | バラ科タチバナモドキ属 | |
葉と枝 | |||
①分布等:本州、四国、九州 で植栽。中国大陸西南部原産の常緑低木~中木。よく分岐し、高さ2~4mになる。 ②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-互生-きょ歯なし-下面に毛がある-常緑性(図20)。 ③葉は長枝で互生し、短枝に束生する。 |
①分布等:本州、四国、九州 で植栽。ヒマラヤ原産の常緑低木~小高木。高さ2~6mになる。 ②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-互生-きょ歯あり-単きょ歯ー側脈は葉縁に達しないか不明瞭-きょ歯は全縁にある-常緑性(図30)。 ③葉は長枝で互生し、短枝に束生する。 |
①分布等:本州、四国、九州 で植栽。西アジア原産の常緑低木~小高木。高さ2~6mになる。 ②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-互生-きょ歯あり-単きょ歯ー側脈は葉縁に達しないか不明瞭-きょ歯は全縁にある-常緑性(図30)。 ③葉は長枝で互生し、短枝に束生する。 |
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葉 表 | |||
④葉身は 長さ 2~6cm、幅 0.4~1.5cmの線状長楕円形。 葉柄は0.2~0.3cm。 葉先は円いか鈍くとがり、基部はしだいに細くなって葉柄に流れる。 ⑤葉縁は、成木では全縁であるが、若木では先端部にまばらな細きょ歯が出ることもある。 ⑥葉質は革質でやや堅く、表面は緑色で無毛。 |
④葉身は 長さ 2.5~7cm、幅 0.8~1.8cm の楕円形~倒披針形。葉の最大幅は中央寄り。 葉柄は 0.3~0.8cm。 葉先は円いか鈍くとがり、基部はしだいに細くなって葉柄に流れる。 ⑤葉縁には浅い鈍きょ歯がある。 ⑥葉は、表面は暗緑色で光沢があり無毛。 |
④葉身は 長さ 2~6cm、幅 0.8~2.5cm の倒披針形~倒卵形。葉の最大幅は先端寄りで、時として楕円形の大きな葉が出る。 葉柄は 0.2~0.8cm。 葉先は円いか鈍くとがり、基部はしだいに細くなって葉柄に流れる。 ⑤葉縁には浅く細かなきょ歯がある。 ⑥葉は、表面は暗緑色で光沢があり無毛。 |
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葉裏拡大 | |||
⑦裏面は淡緑色で灰白色の綿毛が密生する。 葉柄は若い葉では紅色を帯びるが成葉では緑色である。 ⑧若い枝は、緑色で、短毛と綿毛を密生するが、古くなると黒褐色となり皮目が多い。 ⑨短枝の先は鋭い棘となることが多い。 |
⑦裏面は淡緑色で無毛。 葉柄は若い葉では紅色を帯びるが成葉では緑色である。 ⑧若い枝は、暗褐色。はじめ毛があるが、のち無毛。 ⑨短枝の先は鋭い棘となることが多い。 |
裏面は白緑色で、はじめ毛があるが、のち無毛。時として主脈上に残る。 葉柄は、若い葉では紅色を帯びるが成葉では緑色である。 ⑧若い枝には、灰白色の軟毛がある。 ⑨短枝の先は鋭い棘となることが多い。 |
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花 | |||
⑩花期は5~6月。短枝の先に直径約5cmの複散房花序をだし、直径0.5~0.8cmで5弁の白い花を多数つける。花序と萼には毛が密生する。 | ⑩花期は5~6月。雌雄同株。短枝の先に直径約5cmの複散房花序をだし、多数の白い5弁花を10数個つける。 | ⑩花期は5~6月。短枝の先に直径約5cmの複散房花序をだし、直径約0.8cmで5弁の白い花を多数つける。花序には細毛がある。 | |
花裏 | |||
⑩花序には毛が密生する。 | ⑲花序は無毛。 | ⑩花序には細毛がある。 | |
実 | |||
⑪果実はナシ果。直径6~8mmの扁球形で、9~10月に橙黄色に熟す。花序は毛が密生する。 種子は長さ約3mmで5個ある。 |
⑪果実はナシ果。直径7~8mmの扁球形で、9~10月に濃紅色に熟す。花序は無毛である。 種子は長さ約3mmで5個ある。 |
⑪果実はナシ果。直径5~6mmのほぼ球形で、9~10月に鮮紅色に熟す。花序に細毛である。 種子は長さ約2mmで5個ある。 |
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比較 | 葉の比較 | 実の比較 | 種子の比較 |
【見分け方のポイント】 タチバナモドキ、カザンデマリ、トキワサンザシは、いずれもバラ科タチバナモドキ属に属し、総称としてピラカンサと呼ばれ、棘があり、葉が長楕円形であるなど、よく似ているが、以下の特徴で見分けることができる。 ★タチバナモドキ:①葉が線状長楕円形で、3種の中で最も長細い、②葉縁は全縁、③葉裏に灰白色の綿毛が密生している、④花序には毛が密生する、⑤果実は橙黄色、⑥種子は長さ約3mm。 ★カザンデマリ:①葉の形は楕円形~倒披針形、葉の最大幅は中央寄り、楕円形の大きな葉が混ざることはない、②葉縁は浅く細かなきょ歯がある、③裏面裏面は淡緑色で無毛、④花序は無毛、⑤果実は濃紅色で3種の中では最も赤い、⑥種子は長さ約3mm。 ★トキワサンザシ:①葉の形は倒披針形~倒卵形、葉の最大幅は先端寄りで、葉の幅は3種の中で最も広く、3種の中で最も円みのある葉が出る、②葉縁は浅く細かなきょ歯がある、③裏面は無毛か、時として主脈上に毛が残る、④花序は細毛がある、⑤果実は鮮紅色、直径は5~6mmで、3種の中では最も小さい。⑥種子は長さ約2mmで、3種の中で最も小さい。 【見分け方のポイント要約】 ※タチバナモドキは、葉は細長い線状長楕円形で、全縁、葉裏は灰白色の綿毛が密生し、花序には毛が密生する。果実は橙黄色。 ※カザンデマリは、葉は最大幅は中央寄りの楕円形で、細かなきょ歯があり、葉裏と花序は無毛、果実は濃紅色で3種の中では最も赤い。 ※トキワサンザシは、葉は最大幅は先端寄りの倒披針形で、葉の幅は3種の中で最も広く、細かなきょ歯があり、裏面は無毛か主脈上に毛があり、花序には細毛がある。果実は鮮紅色。 |