①分布等：本州、四国、九州 の山地に自生する落葉低木。幹は根元から多数分岐し、高さ1～2ｍになる。樹皮は灰褐色。 ②分類：広葉樹（直立性）-単葉-不分裂葉-互生-きょ歯あり-単きょ歯-側脈は葉縁に達しないか不明瞭-きょ歯は葉身の全体にある-落葉性（図31）。 ③葉は対生し、葉身は 長さ4～8ｃｍ、幅 2～4ｃｍの菱形状卵形。葉柄は長く 3～6cm。葉の先端は長く伸びて鋭く尖り、基部は広い三角形状で、表面のしわが目立つ。縁には欠刻状の粗いきょ歯がある。葉脈は葉の基部からでる３脈が目立つ。 ④葉質は膜質で、表面は緑色で無毛。葉の下面は灰白緑色で、葉脈上に白い毛が散生する。葉柄と若い枝は無毛で赤味を帯びる。 ⑤花期は8～10月。雌雄同株。葉腋から細長い穂状花穂をだし、枝の上部の花序に赤味を帯びた雌花、下部の花序に黄白色の雄花をつける。果実は痩果。長さ約0.13ｃｍの倒卵形で花被片に包まれて球形の集合果となり、穂状の果穂をつくり下垂する。11～12月に熟す。 ⑥名前の由来：「小アカソ」の意で、葉がイラクサ科の「アカソ」に似ていて、枝や葉が小さいことから。 ※本種は、旧分類では「カラムシ属」とされていた。

葉表	葉裏
葉裏拡大	雄花序
雌花序	近影
近影２	全影