モリシマアカシア(マメ科アカシア属)
①分布等:本州(関東南部以西)、四国、九州、沖縄 で植栽。オーストラリア原産の常緑高木。高さ10~20mになる。緑化木として1930年代に移入された。樹皮は灰黒色。
②分類:広葉樹(直立性)-複葉-2・3回羽状複葉(図9)。
③葉は長さ7~16cmの2回偶数羽状複葉で互生する。羽片は長さ 2~3cmで10~20対つき、各羽片には小葉が30~60対つく。小葉は長さ 0.2~0.3cmの線形。
小葉の表面は暗緑色で光沢があり、裏面や葉軸は淡緑色で白い軟毛が密生する。葉軸の表面の羽片の付け根に丸い密腺が1~3個ある。
⑤花期は5~6月。枝先に淡黄白色の頭状花序をだし、直径約1cmの球形の花を多数つけ、芳香がある。果実は豆果。長さ5~10cmの扁平な鞘状で、中に7~8個の種子があり、 翌年の6月ごろ熟す。
⑥名前の由来:「アカシア」はギリシア語の akis (突起,矢じりや釣針のかかりの意) に、ラテン学名の種名mollissimaがそのままつき、モリシマアカシアとなった。
⑦成長・繁殖力が極めて旺盛なために、旧来の自然林を浸食する可能性があるので「侵入種」として警告されている。
葉表 葉裏
葉表拡大 葉裏拡大
若い実
近影 近影2
近影3 全影
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