セイヨウキヅタ(別名:アイビー) (ウコギ科キヅタ属)
①分布等:グランドカヴァー、生け垣、観葉植物などとして植栽。ヨーロッパ~西アジア原産のつる性常緑樹。気根を利用して、崖や壁、木の幹などを伝って成長し、高さ20~30mになる。横方向に伸びる場合は地面を覆うように成長する。園芸品種が多い。
②分類:広葉樹(つる性)-単葉-互生-きょ歯なし(図3)
③葉は互生し、葉身は、長さ 5~10cmの五角形掌状に浅く3~5裂する葉柄は長く 2~5cm。全縁で、大きな波状となり、裂片の先端は尖り、基部は浅い心臓形。基部から3~5本の掌状脈がでる。成木につく葉は全縁で浅裂しない
④葉は革質で厚く、表面は濃緑色で光沢があり、裏面は淡緑色で、葉裏、葉柄、若い枝には、白っぽい短毛がある。葉脈はクリーム色で浮き出して見え目立つ
⑤花期は10~11月。葉腋から散形花序をだし、黄緑色で5弁の小さい花をつける。直径約0.5cm。果実は液果。直径0.7cmの球形で、翌年の7~9月に、橙色から紫黒色に熟す。
⑥類似種:「キヅタ」に似るが、キヅタは葉柄や葉裏が無毛であるので、有毛の本種と区別できる。新芽で比較すると見分けやすい。
⑦名前の由来:西洋産のキヅタの意。「アイビー」はセイヨウキヅタの英語名。
葉表 葉裏
葉表拡大 葉表拡大2
葉裏拡大
近影 全影
若い実  
 
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