セイヨウリンゴ(別名:リンゴ) (バラ科リンゴ属)
①分布等:北海道、東北地方、長野県などを中心に、果樹として広く栽培。ヨーロッパ原産の落葉高木。高さ 5~15mになる。明治時代に多くの品種が導入され、日本国内での品種改良も盛んにおこなわれてきた。代表的名品種として、ふじ、つがる、紅玉、ゴールデンデリシャス などがある。樹皮は黒紫色~灰褐色。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-互生-きょ歯あり-単きょ歯-側脈は葉縁に達しないか不明瞭-きょ歯は葉身の全体にある-落葉性(図31)。
③葉は長枝に互生し、短枝に束生する。葉身の長さ6~13cm、幅3~4cmの長楕円形~卵形。葉柄は 2~3cm。先端は鈍く尖るか尖り、基部は円形~切り形。縁には不揃いの鈍いきょ歯または重きょ歯がある。
④表面は濃緑色で毛が散生し、裏面は緑白色で短毛が密生する。
⑤花期は4~5月。ふつう短枝の先に散形状の花序をだし、直径3~4cmの白色または淡黄色の花を数個つける。花弁と萼片は各5個。雄しべは20個、花柱は5個。果実はナシ状果。直径4~12cmの球形または扁球形で、10~11月に紅色、黄色などに熟す。品種が多く、形態的な変異が大きい。
⑥名前の由来:西洋産の林檎(リンゴ)の意。「林檎」は中国語で、漢音では「リンキン」、呉音では「リンゴン」と音読みし、それが転化して「リンゴ」となったとされる。
葉表 葉裏
葉表拡大 葉表拡大2
葉裏拡大 葉裏拡大2
近影  
 
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