類似種の見分け方(科別) | 類似種の見分け方(種別) | 和名学名対比表 | 用語解説 | 参考文献 |
本図鑑を使用する際によく登場する専門用語を、「葉と枝の用語」・「花と果実の用語」及び、すべてを網羅した「五十音順全用語」に掲示して解説しました。ここで表記している解説は、厳密な定義ではなく、樹木分類に詳しくない方にもわかりやすいように簡単にかみくだいて説明したものです。なお、「花と果実の用語」は、特に記載のない場合は「被子植物」に関する用語です。 |
50音順全用語 | 葉と枝の用語 | 花と果実の用語 |
樹種の分類 | 樹種 | 葉の種類 | 単葉の種類 | 複葉の種類 | 葉の付き方 | 葉の構成 | 葉の形 |
葉縁の形 | 葉の基部の形 | 葉脈 | 枝 | 冬芽 | 毛と棘 | 幹 | 樹高 |
葉の種類 | 単葉 | たんよう | 広葉樹の葉で、葉身が一枚の連続した面からできている葉。 葉が付いている軸の先端に芽(「頂芽」という)があり、この軸(「枝」という)に1枚ずつ葉が付いているもの。 枝の先端より下部の葉の付け根にも芽(「側芽」という)がある場合が多い。本図鑑では「図鑑の使い方」ページの「葉のついた枝を採取する方法」に「単葉」か「複葉」見分け方を記載している。例:マサキ。 |
複葉 | ふくよう | 広葉樹の葉で、複数の小さな葉が規則的かつ平面的に並んで1つの葉となっている葉。 葉が付いている軸の先端に芽がなく、これを構成する小さい葉は「小葉」、軸は「葉軸」という。例:シマトネリコ。 |
|
針状・線状・広線状葉 | しんじょう・せんじょう・こうせんじょうよう | 針葉樹の葉で、針状・線状・広線状など幅の狭い葉。 例:アカマツ、スギ。 |
|
鱗状葉 | りんじょうよう | 針葉樹の葉で、一般的に見られる葉よりも極めて小さい数ミリほどの鱗状の葉が多数重なり合って構成される葉。針葉樹のヒノキの仲間が代表的。小さい鱗の1つ1つが葉である。例:ヒノキ。 | |
鱗片葉 | りんぺんよ | 普通の葉よりいちじるしく小さく、いくつもの葉が重なり合って鱗状になっている葉。光合成は行わない。例:コウヤマキ | |
特殊葉 | とくしゅよう | 針葉樹の葉ではあるが、葉幅が広く、針状・線状・広線状葉や鱗状葉に該当しないものを、当図鑑では「特殊葉」とした。 例:ナギ、イチョウ。 |
|
偽葉 | ぎよう | 植物の葉の変態の一つ。葉身が退化し、葉柄の一部が上下に広がって葉身のような形になり、生理的にも光合成など葉身と同じ機能をもつようになったもの。「仮葉(かよう)」ともいう。 例:メラノキシロンアカシア |
|
仮葉 | かよう | 偽葉と同義。 |