用語解説

本図鑑を使用する際によく登場する専門用語を、「葉と枝の用語」・「花と果実の用語」及び、すべてを網羅した「五十音順全用語」に掲示して解説しました。ここで表記している解説は、厳密な定義ではなく、樹木分類に詳しくない方にもわかりやすいように簡単にかみくだいて説明したものです。なお、「花と果実の用語」は、特に記載のない場合は「被子植物」に関する用語です。  

樹木の分類 樹木 じゅもく いわゆる「木(木本)」のこと。地面に根を張り、硬い幹をもち、多数の枝を伸ばし、生長する。幹は木質化し、次第に太く成長する。枝の先には葉と芽を付け、花を咲かせ、主に種子をもって繁殖する。「草(草本)」の対比語であるが、厳密な境界は曖昧である。
広葉樹 こうようじゅ 樹木の葉の形による分類で、幅が広く平たい葉をもつ樹木をいう。種子植物の分類体系における「被子植物」の「双子葉類」に分類される樹木の総称である。細い葉をもつ「針葉樹」に対する語。幹がツルになる「つる性」のものと、幹が直立する「直立性」のものがある。
針葉樹 しんようじゅ 樹木の葉の形による分類で、針状・線状・鱗状などの幅が狭い葉をもつ樹木をいう。種子植物の分類体系における「裸子植物」の「マツ目」・「ナンヨウスギ目」・「ヒノキ目」に分類される樹木の総称であるが、当図鑑では便宜的に「イチョウ目」に分類されるものを含めた。広い葉をもつ「広葉樹」に対する語。ほとんどが常緑樹である。
常緑樹 じょうりょくじゅ 樹木の葉の存続期間による分類で、常緑性の葉をもつ樹木をいう。四季を通じて常に緑の葉を 保っている樹木。落葉樹に対する語。各葉は幾年間も落葉しないのではなく、寿命 は種類より異なり、1年から数年ぐらいで落葉し,次々に新しい葉がつくられていく。スギ、ヒノキなどの針葉樹の大部分が常緑樹である。広葉樹ではシイ、カシなどがある。
落葉樹 らくようじゅ 樹木の葉の存続期間による分類で、落葉性の葉をもつ樹木をいう。毎年秋になると全部の葉が落葉して越年する樹木。常緑樹に対する語。サクラ、モミジなどの広葉樹が大部分である。針葉樹ではカラマツ、ヌマスギ(ラクウショウ)などがあるが少数。
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