用語解説

本図鑑を使用する際によく登場する専門用語を、「葉と枝の用語」・「花と果実の用語」及び、すべてを網羅した「五十音順全用語」に掲示して解説しました。ここで表記している解説は、厳密な定義ではなく、樹木分類に詳しくない方にもわかりやすいように簡単にかみくだいて説明したものです。なお、「花と果実の用語」は、特に記載のない場合は「被子植物」に関する用語です。  

冬芽 冬芽 とうが・ふゆめ 冬期に休眠状態にある芽。通常は、枝の先端や葉腋につき、晩夏にすでに形成されている樹種も多い。枝の先端につくものを「頂芽」、葉腋につくものを「側芽」という。
花芽 かが・はなめ 展開した際に花または花序になる冬芽。通常、葉芽より数が少ないが大きくて目立ち、形も異なることが多い。
葉芽 ようが・はめ 展開した際に葉となる冬芽。通常、花芽より数が多いが小さく地味である。
混芽 こんが 展開した際に花と葉になる冬芽。
頂芽 ちょうが 枝の先端にある冬芽。通常は側芽より大きく目立つ。
例:マルバアオダモ
側芽 そくが 枝の途中の葉腋にある冬芽。「腋芽(えきが)」ともいう。
例:マルバアオダモ
頂生側芽 ちょうせいそくが 頂芽の周りにつく側芽。例:マルバアオダモ
芽鱗 がりん 冬芽を保護するうろこ状のもの。何枚も重なっていることが多い。
鱗芽 りんが 芽鱗をもつ冬芽。「裸芽」に対する語。例:イヌエンジュ
裸芽 らが 芽鱗をもたない冬芽。「鱗芽」に対する語。
主芽  しゅが  大小2つの冬芽が並んで付いている場合、春先に展開する大きい方の冬芽。例:エゴノキ
予備芽 よびが 大小2つの冬芽が並んで付いている場合、主芽がにアクシデントがあった場合に展開する冬芽。例:エゴノキ
隠芽 いんが  冬芽には、葉柄や葉柄がついている枝の膨らみ(「葉枕」)の中にあって外からは見えないものもあり、これを「隠芽」という。例:ハリエンジュ
半隠芽 はんいんが 葉柄の付け根の枝の膨らみの中に包まれ、先端だけが見える冬芽。
例:マタタビ
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