ヒマラヤヤマボウシ(ミズキ科ミズキ属)
①分布等:庭木や公園樹として稀に植栽。中国大陸からヒマラヤ原産の常緑高木。高さ3~12mになる。樹皮は褐色または黒灰色。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-対生-きょ歯なし-落葉性(図15)。
③葉は十字対生し、葉身は、長さ 6~12cm、幅 2~4cmの長楕円形。葉柄は0.5~1.5cm。全縁で、先端は次第に細くなって尖り、基部は狭い楔形で葉柄に流れる。葉脈は3~4対。
④葉の質は柔らかくやや薄い革質。表面は緑色で伏毛がある。裏面は灰白色で、伏毛が密生し、脈腋にしばしば、穴がある
⑤花期は5~6月。枝先に直径約1.2cmで球形の集散花序をだし、50~100個の花をつける。花序の基部に4枚の大型の総苞片を開き、花弁のように見えて目立つ。苞ははじめ黄色であるがやがてクリーム色となる。果実は核果が集まった複合果。直径1.5~2.5cmのほぼ球形で、長さ4~5cmの果序柄があり、10~11月に赤紫色に熟す。
⑥類似種:「ヤマボウシ」、「ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)」に名前が似ているが、見分け方は「類似種の見分け方」参照。
⑦名前の由来:ヒマラヤ産のヤマボウシの意である。
葉表 葉裏
葉表拡大 葉表拡大2
葉裏拡大 葉裏拡大
花芽
花2 近影
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