①分布等:庭園木等として時に植栽。中国大陸原産の常緑低木。幹は株立ちし、高さ1~2mになる。樹皮は灰褐色で、縦に裂ける。 ②分類:広葉樹(直立性)-複葉-1回羽状複葉-互生-きょ歯あり(図8)。 ③葉は長さ15~25cmの奇数羽状複葉で、枝の先端に集まって互生する。小葉は3~4対。小葉身は 長さ 7~13cm、幅 1~2cmの線状長楕円形。小葉柄はない。小葉の先端は針状に鋭く尖り、基部は楔形。基部から掌状脈がでる。葉縁には刺状に鋭く尖ったきょ歯がまばらにあり、触れると痛い。葉柄はやや輪状になり枝を抱く。 ④小葉は革質で硬い。表面は濃緑色でやや光沢があり、裏面は黄緑色で、両面とも無毛。 ⑤花期は9~10月。枝先に長さ5~7cmの細長い総状花序を数個だし、淡黄色の小花を多数つける。萼は9個、花弁は6個。 果実は液果。直径約0.5cmの球形で、12月に藍黒色に熟す。 ⑥類似種:「ナリヒラヒイラギナンテン」に似るが、ナリヒラヒイラギナンテンは、小葉が5~10対と多く、葉の質が柔らかいため触っても本種のように痛くはないことで、区別できる。 ⑦名前の由来:小葉がナンテンに似ていて、ヒイラギのような鋭いきょ歯があり、幅が細いことから。 |
小葉表 | 小葉裏 | |
小葉表拡大 | 小葉表拡大2 | |
小葉裏拡大 | 花序 | |
若い実 | 全影 | |