ナリヒラヒイラギナンテン (メギ科メギ属)
①分布等:庭園樹等として時に植栽。中国原産の常緑低木。高さ1~2mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-複葉-1回羽状複葉-互生-きょ歯あり(図8)。
③葉は長さ20~40cmの奇数羽状複葉で枝先に集まって互生する。小葉は5~10対、小葉身は 長さ 5~15cmの細い長楕円形で基部に行くほど短い葉柄はほとんど無い。先端は次第に細くなって鋭く尖り、基部は細い楔形で葉柄に流れる。葉縁には棘状の鋭いきょ歯がまばらにあるが、触っても痛くない。葉縁はやや裏面に反る
④質は柔らかく、表面は濃緑色、裏面は白緑色で、両面とも無毛。葉柄は赤味を帯びて無毛。
⑤花期は10~12月。枝先に直立する総状花序をだし、淡黄色の6弁の花を多数つける。果実は液果。球形で、翌年4月ごろ表面に白い蝋粉を帯びて黒紫色に熟す。
⑥類似種:「ホソバヒイラギナンテン」に似るが、ホソバヒイラギナンテンは小葉が3~4対と本種より少ないことで区別できる。
⑦名前の由来:不詳。「ナリヒラ」は、葉が細くてすらっと見栄えが良いため、美男子の代名詞でもある在原業平に喩えられたという説もある。
葉表 小葉表
小葉裏 小葉裏拡大
近影
全影  
 
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