マメグミ(グミ科グミ属)
①分布等:本州(東北地方南部~近畿地方の太平洋側)、四国、九州 の山地に自生する落葉低木。日本固有種。高さ2~3mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-互生-きょ歯なし-下面に毛か鱗片がある-落葉性(図21)。
③葉は互生し、葉身は、長さ 3~8.5cm、幅 1.5~4cmの卵状楕円形~楕円形。葉柄は0.7~1cm。葉先は長く突き出て尖り、基部は円形。全縁で縁は強く波打つ。葉脈は表面で凹み裏面に隆起する。
④葉質はやや厚く、表面にははじめ銀色の鱗状毛があるが成葉では脱落する。裏面は銀色の光沢のある鱗状毛で覆われ、その上に赤褐色の鱗状毛が散生する葉柄と若い枝は赤褐色の鱗状毛で覆われる
⑤花期は6~7月。葉腋から1~3個の花を下垂する。花ははじめ白色で、しだいに黄色味を帯びる。萼筒は長さ0.6~0.8cmの筒形で、外面は銀色の鱗状毛が密生し、褐色の鱗状毛が混じる。花柄は長さ0.8~1.5cm。果実は、萼筒の基部がくびれて子房を包み液果状に肥大する偽果。長さ1cmほどの卵状球形で、長さ1.5~3cmの果柄があり、7~9月に赤く熟す。
⑥類似種:落葉性のグミとして、「アキグミ」、「ナツアサドリ」、「トウグミ」に似るが、見分け方は「グミ科の検索表」および「類似種の見分け方」参照。
⑦名前の由来:果実が小さいことから。
葉表 葉裏
葉表拡大 葉裏拡大
若い枝
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