①分布等:本州(西部)、四国、九州 の山地に自生する落葉低木。幹はまばらに分岐し、高さ3mほどになる。 ②分類:広葉樹(直立性)-単葉-分裂葉-互生-きょ歯なし(図11)。 ③葉は互生し、葉身は、長さ・幅とも 7~20cmの円形。葉柄は 長く 5~10cm。葉縁は3~7個に中裂~深裂する。裂片は卵形~狭卵状で、先端は尾状に伸びて鋭く尖り、基部は心臓形。基部から5~7本の掌状脈が出る。縁は全縁。 ④葉質は柔らかく薄い。表面は濃緑色で軟毛が散生し、裏面は緑色で葉脈上に毛が多く、葉腋には毛のかたまりがある。葉柄には短毛がある。 ⑤花期は5月。葉腋から集散花序をだし、白い花を2~数個、下垂してつける。花弁は7個、長さ約2cmの広線形で先端はゼンマイのように外側に強く巻きあがく。雄しべは12個、長さ約3cmで花弁より著しく長く、葯は黄色で細長い。果実は核果。長さ0.8~1.2cmの楕円形で紫色に熟す。 ⑥類似種:本種は「ウリノキ」の切れ込みが深い変種で、基本種のウリノキの葉縁は浅く3~5裂するのみ。 ⑦名前の由来:ウリノキの変種で葉がモミジのように深く切れ込んでいることから。 ※本種は、旧分類では「ウリノキ科」とされていた。 |
葉表 | 葉裏 | |
葉表拡大 | 葉裏拡大 | |
枝 | 花 | |
近影 | 近影2 | |
近影3 | ||