サネカズラ | マツブサ | ||
マツブサ科サネカズラ属 | マツブサ科マツブサ属 | ||
葉と 枝 |
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①分布等:本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄 の林縁に自生するツル性の常緑樹。雌雄異株または同株。古い枝はコルク層が発達し、太さ2cmほどになる。 ②分類:広葉樹(つる性)-単葉-互生-きょ歯あり(図4)。 ③葉は互生する。 ⑩若い枝は赤褐色で、皮を剥ぐと粘液が出て粘る。 |
①分布等:北海道、本州、四国、九州 の山地に自生するつる性の落葉樹。雌雄異株。枝は他物に絡みついてのび、まばらに分岐する。樹皮は暗灰褐色。 ①分類:広葉樹(つる性)-単葉-互生-きょ歯あり(図4)。 ②葉は長枝では互生し、短枝では3~8枚が束生する。 ⑩枝は茶褐色で、古くなるとコルク質が発達する。枝葉を傷つけると松脂のような匂いがする。 |
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葉表 | |||
④葉身は 長さ 5~13cm、幅 2~6cmの楕円形~卵形。 ⑤葉柄は0.8~1.5cmで、淡紅色を帯びる。 ⑧葉質は厚くて柔らかく、表面は濃緑色で光沢がある。 |
④葉身は長さ 2~6cm、幅 3~5cm の広卵形。 ⑤葉柄は2~4cmで淡緑色、ときに赤味を帯びる。 ⑧質はやや厚く柔らか。表面は緑色。 |
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葉表拡大 | |||
⑥先端は急に狭まって鈍く尖る。 ⑦葉縁には突起状の小さなきょ歯がまばらにある。 |
⑥先端は短く鈍く尖る。 ⑦葉縁には低い凸点状のきょ歯(幼葉では全縁のものもある)がある。 |
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葉裏拡大 | |||
⑨裏面は灰緑色または、紫赤色を帯びる。両面とも無毛。主脈は表面で凹み裏面に隆起する。 。 |
⑨裏面は明るい淡緑色で、両面とも無毛で光沢がある。葉脈は表面では凹まず裏面で隆起し、網目までよく見える。 | ||
実 | |||
⑩果実は小球形の液果が多数ついた集合果。直径2~3cmの球形で、1.5~7cmの柄の先につき、11月に紅色に熟す。 | ⑩果実は液果。直径0.7~1cmの球形で、多数が長さ4.5~6.5cmの房状となって下垂し、10月ごろ藍黒色に熟す。果実には松脂のような匂いがある。 | ||
【見分け方のポイント】 サネカズラとマツブサは、同属であるが、あまり似ておらず、次の特徴により見分けるのは簡単。 ★サネカズラ:①葉は長枝に互生する、②葉は葉身が 長さ 5~13cm、幅 2~6cmの楕円形~卵形、③葉柄は短く0.8~1.5cmで、淡紅色を帯びる、④葉縁には突起状の小きょ歯、⑤果実は紅色、⑥若い枝は赤褐色で、皮を剥ぐと粘液が出て粘る。 ★マツブサ:①葉は、短枝に束生することがおおい、②葉は葉身が 2~6cm、幅 3~5cm の広卵形、③葉柄は長く2~4cmで淡緑色、④葉縁には低い凸点状のきょ歯、⑤果実は黒紫色、⑥枝は茶褐色で、古くなるとコルク質が発達する。枝葉を傷つけると松脂のような匂いがする。 |